あのメロディーを聴くと、妙に胸が締め付けられます。私の記憶ではベトナム戦争の頃、反戦運動歌として歌われ始めたような、気がするのですが、記憶が確かではありません。以前、C Dを手に入れようと思って、友達に題名を尋ねたのですが、私のハミングが調子外れだったのか、まだ題名がわかっていません。
年の瀬も押し詰まった27日、一宮市民会館ホールで、日野原重明先生の記念特別講演会がありました。早くから聴講の申し込みをしていたので、今月の初旬、2枚の入場券が届き、妻と一緒に出掛けました。
最初に、食育を強調されている、医学博士で、料理研究家、服部幸応先生の、「食育について」の話があり、次いで、ふれあいコンサートとして、声楽家の池田美保さんが、歌いながら出場してきました。それが冒頭のメロディーでした。日野原先生の講演会には、いつも服部先生と、池田さんがご一緒のようです。話の内容も、時間配分も、3人はいいコンビでした。(写真BS12トウエルビより・服部先生、日野原先生、池田さん)
日野原先生は、聖路加国際病院名誉院長・同理事長・聖路加看護大学名誉学長などを兼任されている101歳の現役医師であることは周知のことですが、是非にと頼まれて、これらの職に就いたのが、80歳の時だそうです。「給料は不要です、ボランティアで引き受けましょう」、と今日に至っているようです。そのスタミナと、前向きの姿勢は、大変なものです。一時間近い公演中も、立ちっぱなしの、精力的な講演でした。
会場の最前列50席ほどは、招待された病院の先生たちが占めていましたが、恐らく、日野原先生と、師弟関係にあった方々だろうと、想像しながら見ていました。主催は、社会福祉法人愛知慈恵会でしたが、総力上げての企画ぶりでした。声楽家池田美保さんも、池田内科医院副院長のご夫人のようです。
先生が、赤軍による「よどごうハイジャック」のときの乗客だった話や、美智子皇后の結婚時、健康診断書を最高に作成した話など、話題も豊富に飽きさせず、内容のある講演でした。「生活習慣病」の言葉を創作したのも先生です。「幾つになっても、新しいことを始める」これが先生のモットーで、健康の秘訣では無いかと感じました。