地震や津波、台風が常時起こる環境にあるのが、日本列島です。地震、津波、台風による土砂水害など、発生するのが当然の自然環境の中で、私達は生活しています。これらの天災を、智慧を出し合って予防し、生活を守ってきました。しかしそれは過去の教えを参考に、この程度の予防措置を講ずれば大丈夫だろうと想定する事によって、こんにちに至っています。想定外の被害はその都度次々に起きています。
天災ならば、どんなに荒れ狂っても、それが過ぎれば、人々は復興に希望を託すことが出来ます。しかし原子力エネルギーを利用している、原子力発電所の事故は、想定外が許されません。想定外が許されないと言うことは、人間が手懸けてはいけないと言う事です。神の領域なのです。
放射線被害は、30年、50年単位で広範囲に、人々の生活を拒否します。今回の被害は水蒸気爆発に止まりましたが、それでも広範囲に汚染され、住民は、着の身着のままの避難になりました。政府は短期間で復帰できるような口ぶりですが、5年や10年で解決する問題ではないと私は判断しています。
上記の図面のように、(クリックしてください拡大します)日本には55基の運転中原子炉、その他に、建設中4基、計画中10基があります。政府は補助金、交付金という、飴をチラつかせて地方の貧しい漁村にボコボコ原子力発電所を建てました。愛知県の知多半島や、渥美半島に原発が出来なかったのは、漁村が裕福なため、危険な飴に釣られなかったのでしょう。仮に、東海地震の発生で、静岡の浜岡原発と福井の敦賀、美浜原発に事故が起これば、近畿、中部、関東圏は、大パニックで日本滅亡に繋がります。滅亡の青写真が目に見えるようです。