4月25日(月)くもりあめはれ
なぜ、今この本を?と思っていた方も多いかもしれない。
山月記 中島敦
桜の森の満開の下 坂口安吾
百物語 森鴎外
薮の中 芥川龍之介
これらの本にはすべて読む理由があったのだ。
それは全てこちらの本
新釈 走れメロス
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の為だった。
新釈、最近流行のオマージュである。
とにかくコレを面白く読みたい。
それ一心で、わざわざ文豪といわれる方々の作品を読んでみたのだ。
そうでなければ、わざわざ苦手なジャンルを読むハズがない。
というか、好きなことをより楽しくという心意気だけである。
そういった時のケモノは突進するのみ。
で、
ナゼか良い方向で、
案外全部面白くて、難なく読めたという発見があった。
もっといろんな作家さんの本を読みたいなとも思ったのだった。
もちろん、この新釈は面白い、いや森見風に言うとオモチロイだ。
なぜこんなに面白いんだ、と毎回森見さんの本の感想を書くだびに書いてしまうが
とにかくソレ以外言葉が見つからないくらい面白いんだ。
この本を読むならば、是非とも全て原作を読んでからをお薦めする。
何が云わんとする事なのか、何が面白いのか、
知っていると知らないでは、その差は計り知れないほどの海溝であろう。
新釈走れメロスのおかげで、文学作品まで楽しめるのだからお得である。
本を読むと、本の中で出てくる本が読みたくなるが、
本を読む前から、本を読みたくなる本であるから珍しい。
その珍しさは、珍獣である森見氏のようでもある。
おすすめであります☆
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