速さに関する問題で、(1)の方法は、いつごろから使われ始めたかは、定かではありませんが、私自身 昭和35年頃ではこの方法は、採用されていなかったと思います。
当時は、多分、線分図で教えてもらった記憶があります。
この、(は)(じ)(き)の指導法は、公式を覚えやすくする為の、テクニカル的な面があって、往々にして生徒たちは、これで理解できたと錯覚している場合があります。
幅広い年齢層の直接対話アンケート結果からも、理解の錯覚が数多くありました。
そして、(は)(じ)(き)では、説明のつきにくい問題もあります。こういうときに、読解力が必要だと言われる場合がありますが、私は、速さに関する問題は、まず[わりあい]ありきで、他の単元にも繋がる系統化された、方法が必要であると思います。
算数は、各単元繋がりある学習として捉えるならば、やはり[わりあい]となるでしょう。
(は)(じ)(き)・・・速さx時間=距離(道のり)・・・ この理解で少しお考え下さい。
例題1 1時間平均で20kmの速さで走れる自転車は、3時間走ると、何kmすすめるでしょうか。
例題2 1kmを徒歩で平均3時間かかる所を、20km歩けば全部で、何時間かかるでしょうか。
例題3 390m離れた妹のところへ、花束3束を持って行きます。平均秒速1,3mで行くと、何分で行けるでしょうか。
特に、2に注目して(は)(じ)(き)では、どのような説明になるでしょうか。
例題1は、(は)(じ)(き)で公式通り
例題3は、不必要な数字と単位が含まれています。
生徒たちは、こういった問題が出題されたときに、戸惑うのですね。・・・なぜだか分かりそうで解けない。
これは、例題だけで3種類の設問になっていて、小学生にとっては負担感が、大変ある状況です。
これを解決しようと思えば、やはり{割合の活用}を考えねばなりません。負担感がぜんぜん違います。分かりやすさもぜんぜん違います。
どうか、この部分を検討戴き、理解の容易さを生徒に差し上げて欲しいと願います。
続きは、次回で。