す 最近、美作市のある小学校女性校長先生と、お話しする機会があって、「わりあい」を強調した意見交換をさせて戴いています。誠に有難く思っています。今後とも下手なりに気持ちのこもった文章で、説明を進めたいと思います。 尚、今後は、短い文章で区切ってあまり間を空けずに、投稿致します。文章問題を始め速さに関する問題,縮尺・人口密度・食塩水の濃度問題・換算問題・比・比例・反比例そしてグラフも、具体例でお話する方が分かりやすいと思いますので、この形を採用したいと思います。
さて、前号では、少し九九の説明を致しました。
かける数は、もとの数値をふやしたり・へらしたりする「やく割」が「割あい」であると申しました。
説明は、これだけではありません。もとの数(かけられる数)に対する積(答え)の関係も割合です。 整数・小数・分数・百分率・歩合の五つの表し方も割合です。
こうした中で、整数の1の使い方とか、意味の捉え方が重要になる訳で、このあたりが指導者に問題があるのか、あるいは、生徒の側に問題があるのかは定かではないが、現実として理解の到達がなされていない。
もう、そろそろ永遠の課題だと言わず、教師は勿論、保護者もしかり、簡潔に説明をして、具体的な解き方も指導できるように、ならなければならないと思います。
その出発点が、九九のx1です。 この1は、後々全部の単元に出てきます。
1を基準として、1< なのか 1> なのか、 この部分に注意をして、問題に接していけば、割合の意味取りが、恐らく上手く進んでいけると確信しています。
それでは、具体的にやってみましょう。
例題、1 3,5㎡のかべをぬるのに19,6㎗のペンキを、使います。それでは、このペンキで1㎡のかべをぬるのに、何㎗のペンキが必要でしょうか。
割合を分からせていれば、文章題であるけれども、この文章から文章を取り除き、単位と数字だけを残して、計算式を作る学習を2~3問題、やらせます。
ほとんどの生徒は、この試しで理解の向上が、見て取れます。 不思議な結果・成果が出ると思います。
必要なのは、1㎡・3、5㎡のワンセット 19,6㎗・何㎗のツウセット目だけ
これを見て、1㎡は、割合基準値の1でその割合が、3、5に増えています。この関係を式に表すと、次のようになります。
・ /1㎡ x 3、5㎡= ・・・・・ワンセット 横・横の単位関係不変
㎗/ x = ㎗・・・・・ツウセット目 もとと答えの位置関係不変
問題を確認して、1㎡で何㎗と?なので
?㎗/1㎡ x 3、5㎡=19、6㎗ と式が出来上がるので、今まで立式が難しいと感じていた生徒さんでも、あてはめていくことと、割合の基準値1が3、5に増やしていると目で確認できるので、こうした場面で「わりあい」の比較が、スムーズに分かりだす利点があるのと、?がどこにあるのかで、かけざんなのか、わりざんなのかが、一目瞭然と分かる利点も、併せ持っている。
慣れてくれば、文章問題の中の、数値と単位だけでもって、解けるようになります。
文章は、確認する時に必要となるだけで、易しさが実感できる筈です。
次からは、設問を少しずつにして、文章を短めに投稿致します。