今日は午後1時開演「文楽若手会」。
国立文楽劇場、そして東京の国立劇場小劇場でそれぞれ2日間開催されます。
文楽は歌舞伎と違って、基本世襲ではありません。
気に入った師匠の下に弟子入りして名跡を継ぎます。
ただ、最近は世襲の人もいらっしゃいますね。
最近では国立劇場として研修生を受け入れて修行させています。
その若手たち(といってもそこそこの年齢の人も多いですが)の発表の場所となります。
部屋を12時に出ると劇場に13時までには着くことができます。
日本橋(にっぽんばし)駅を降りてすぐに国立文楽劇場。
二階の劇場ロビーではプログラムが無料配布されています。
記録用なのか、放送用なのか、カメラが入っています。
演目は「万才」、「絵本太功記」夕顔棚の段・尼ヶ崎の段、「傾城恋飛脚」新口村の段
「絵本太功記」は「社会人のための文楽入門」でも出ましたね。
「夕顔棚」
義太夫 | 三味線 | |
社会人の~ | 竹本小住太夫 | 鶴澤清丈 |
若手会 | 豊竹亘太夫 | 鶴澤清公 |
「尼ヶ崎」
前 | 後 | |||
義太夫 | 三味線 | 義太夫 | 三味線 | |
社会人の~ | 竹本小住太夫 | 鶴澤清丈 | 竹本織太夫 | 野澤錦糸 |
若手会 | 豊竹希太夫 | 鶴澤友之助 | 豊竹靖太夫 | 鶴澤寛太郎 |
人形は
社会人の~ | 若手会 | |
母さつき | 桐竹勘十郎 | 桐竹紋臣 |
妻操 | 吉田文昇 | 吉田簑紫郎 |
嫁初菊 | 桐竹紋臣 | 吉田玉誉 |
真柴久吉 | 吉田勘市 | 吉田蓑太郎 |
武智光秀 | 吉田玉佳 | 吉田玉勢 |
武智十次郎 | 吉田簑紫郎 | 桐竹紋臣 |
加藤正清 | 吉田玉路 | 吉田蓑之 |
そして「傾城恋飛脚」
原作はもちろん近松門左衛門の「冥途の飛脚」ですね。
そして紀海音の「傾城三度笠」とに基づいて、菅専助、若竹笛躬の合作で上演された演目です。
それをさらに歌舞伎に脚色したのが「恋飛脚大和往来」です。
「冥途の飛脚」では新口村の段は雨の中なのですが、「傾城恋飛脚」も「恋飛脚大和往来」も雪の中です。
「冥途~」の有名な名文「…借駕籠に日を送り、奈良の旅籠屋三輪の茶屋、五日三日夜を明かし、二十日余りに四十両使い果して二歩残る」は地の部分なのですが、「傾城~」では梅川の台詞になっています。
こんなことを、原作を読み比べると面白いですね。
同じ「絵本太功記」がこう短い間隔で出るとつい比べてしまいますが、
将来を担う若手には期待しています。
桐竹勘十郎さんはお弟子さん桐竹勘昇、勘次郎、勘介さん、そして御子息の吉田蓑太郎さん(吉田蓑助さんの門下)が出演しているせいか、休憩時間、終演時にロビーで挨拶をされていました。
外に出ると「文楽素浄瑠璃の会」の案内。
どこを探してもちらしが有りませんでした。
でも土曜日の午後1時開演には間に合いませんね。
で、ゲットしたちらし。
若手素浄瑠璃の会。
義太夫節研鑽会。これも素浄瑠璃です。
7/1、すでに予定が入っているのでこれも無理ですね。
何故か地下鉄の通路にもう終わった公演のちらし。
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