昼の部の席は出語り床の正面。
「伽羅先代萩」で浄瑠璃の竹本織太夫、竹本千歳太夫を近くで聴きたかったから。
咲大夫さんは病気のため、織太夫は竹の間の段に加えて急遽政岡忠義の段も語ることになっていました。
千歳太夫さんはその間の御殿の段を語ります。
先代萩は文楽でも歌舞伎でも何度も観ますが、
政岡忠義の段は、何故か文楽で観ると必ず涙が出てきます。
そして織太夫、千歳太夫お二人の語りにグイグイ引き込まれます。
表情、口の動き、仕草。
もともとファンでしたが、ますます熱烈なファンになります。
この後に食事休憩。
朝に買っておいた弁当。
二部の弁当は幕の内を狙うぞ!
このあとは「壺阪観音霊験記」。
なにせ奈良の壺阪を舞台にした演目。
「妻は夫をいたわりつ、夫は妻に慕いつつ」という一節で浪曲でも有名な話ですね。
悪者は誰も出てこないし、簡単な筋で、単純に楽しめる演目。
自分が初めて文楽を観た時に出ていた演目なので、余計に親しめる演目です。
壷阪寺にはお里と沢一の像や、沢一・お里が身を投げた崖もあります。
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