奈良県立美術館で今日から始まった企画展「姿の美、衣装の美… 肉筆浮世絵」に行ってきました。
浮世絵は、現世肯定、現世亭受の価値観を背景として江戸時代前期に誕生しました。
浮世絵に先行する室町後期から江戸前期にかけての「近世初期風俗画」では、現世を楽しみ舞い踊る人々の姿が名所風俗図や遊楽図に描かれ、やがて舞踊する姿だけを取り上げて屏風絵の主題とした「舞踊図」や、さらには舞い姿・立ち姿などの美人画「寛文美人」が成立しました。
近世初期風俗画の「寛文美人」を受け継ぎ、浮世絵の代表的な主題のーつとなった美人画では、姿の美や衣装の美、時には物思いなどの感情が表現されました。江戸時代の人々の生活を彩った浮世絵美人画は、現在もなお私たちを魅了します。
また、浮世絵師たちは同時代の人々の要求に応え、歌舞伎役者、故事・伝説など様々な主題を手がけました。それらの作品からは、当時の人々の関心の在処と共に、人生を享受する姿勢が伝わってきます。
2015年の浮世絵版画展に続き肉筆画(絵師が筆で描いた作品)を取り上げた今回の浮世絵展において、表現された美を楽しみ、それらを生んだ時代の積極的な人生観を感じていただければ幸いです。
(ちらしより)
県庁の北側へ向かうと、そこに奈良県立美術館。
その壁に葛飾北斎の「瑞亀図」、鳥居清信の「矢の根五郎」。
「矢の根五郎」は西大寺所蔵の絵馬です。
県立美術館の入り口は西側にあります。
数点を除き、県立美術館所蔵の作品で構成されています。
撮影禁止の作品は、フラッシュを光らさなければ撮影可能の作品があります。
館内に他の美術館・博物館の展示のポスターがいろいろ貼られています。
「国芳・芳年 挑む浮世絵」。名古屋市博物館で来月開催。
これは高速バスを使って日帰りですね。
あ、刑事ゼロ第一話で出てきた「源氏香」。
今上野の森美術館で開催中の「フェルメール展」。
来月大阪市立美術館に巡回してきますね。
東京とは一部出展されるものが変わっているようですが。
実は観覧中、朝日新聞の記者に
「鑑賞中の様子を撮影していいですか?載るかどうかはわからないですが」
ということで10枚ほど撮影されました
明日朝日新聞買わなければ・・・
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