若かりし頃のジェレミー・アインアズが観れるというのと
以前観た2008年に製作された映画版
『情愛と友情~Brideshead Revisited』
と比べて観るのも一興かと思い、
オンデマンド配信&見逃した分は購入して観終えました。
1981年TVドラマ版
『Brideshead Revisited/ブライズヘッドふたたび』
<画像出典元:https://www.jbhifi.com.au/movies-tv-shows>
監督:マイケル・リンゼイ=ホッグ&チャールズ・スターリッジ
原作者:イーブリン・ウォー
脚本:ジョン・モーティマー
<英国:グラナダTV版>
日本ではNHKにて『華麗なる貴族』の題名で放映されたようです。
Brideshead Revisited: 30th Anniversary Collection trailer
<AcornMediaUSさんよりお借りしました>
只今、原作を読書中なのですが、
いや~~~このドラマは素晴らしいです
全11話<約1時間:初回&最終話は約1時間半>
この時間で、ゆっくりと丁寧に原作の世界観を映像化されています。
パブリックスクールでの青春時代の妖しい眩しさ
映画では感じ得なかった宗教観、滅び行く貴族文化の衰退、
そして、英国ならではの美しい建築物や風景。
時代ものの衣装やクラシックカーなども見応え十分!!!
かなりの傑作だと思うのです。
ーーーそれもそのはず、
1998年:英国映画協会よるテレビ番組ベスト100
<TV関係者の投票による>
の見事10位にランクインとな~!
<物語>
時は、第二次世界大戦。
新たな駐屯所へ移って来た主人公チャールスは、
そこがかつてよく訪れた邸宅だった。
ーーー『ブライズヘッド』
その響きと共に思い出が一気に蘇る。
1924年:チャール・ライダーは、オックスフォード大学入学し、
美しく奔放で奇矯な青年貴族セバスチャン・フライトと出会い、
2人はすぐに友情を育む。
チャールスはセバスチャンの家族が住むブライズヘッドの城を訪ね、
その華やかな世界の抗しがたい魔力にとらわれてゆく。
一方、セバスチャンは酒浸りの乱れた生活に溺れて行ってしまう。
チャールス・ライダー/ジャレミー・アイアンズ
<画像出典元:http://www.jeremyirons.com>
彼の眼差し&表情がたまらなくイイ
なで肩の体型や所作がTHE 英国紳士そのもの!
チャールスは、いたってまともな好青年。
だからこそセバスチャンやブライズヘッドに強く惹かれたが、
宗教が生活の大部分を占めるその家族を次第に理解出来なくなり、
離れて行く事になる。
絵画に本腰を入れる様になり、その後、結婚もする。
当初、セバスチャンをジェレミー・アインアズが契約していたが、
チャールス役が決まらず、彼に変更になったとか…。
それは、それで、観たかった気もしますが、
いやいや原作を読む限り、映像も観ちゃったから、
チャールス=ジェレミー・アイアンズ以外に有り得ない(笑)
客観的に人と関わる感じ、悪い言い方すると冷たい感じが
ジェレミー・アインアズにピッタリです。
チャールスが人付き合いが苦手そうなのは、
幼き頃に母を亡くし、
ちょっと変わった父と暮らしていたせいかもしれません。
そのジョン・ギルグッド演じる父と息子のやり取りが
妙ちくりんでドラマにスパイスを入れています。
セバスチャン・フライト/アントニー・アンドリュース
<画像出典元:http://www.amazon.co.uk>
熊のぬいぐるみ(アイアロス)を持ち歩く奇矯な美しい青年。
アイアロスとばあやを愛し、永遠の少年の時間を願うセバスチャン。
チャールスとの蜜月を彼を独占したい、家族と引き離したいと思う
その衝動が酒へと逃げ込んで行ってしまう。
映画版のベン・ウショーが演じるセバスチャンよりも
この作品の方が私は好きだ。
どこがどうと言うのは、
感覚を表現するのが下手くそは私には難しいが、
上流階級らしいプライドが垣間見えるたからだろう。
母と宗教と親友との間で苦しむ姿があまりにもいい具合に繊細だ。
映画では、ただただ悲痛な感じのした
モロッコでのシーンも脆さの中にも強い意志みたいのを感じる事が
出来たから。
ちょっと顎を上げて、見下したように語る仕種が好きだ。
彼等の友情は美しくも脆く…
お互い強く惹かれていたから余計に切ない。
<画像出典元:http://news.bbc.co.uk>
主人公:チャールスは、中流階級の不可知論者に対して、
セバスチャンとその家族は、上流階級の貴族で厳格な少数派のカソリックだ。
そんな本来ならば、相見えない身分や生き方に出会い、
自分に無いものをお互いの中に見いだしたから、惹かれたのでしょうか?
だが、その2人の違いこそが、物語が進むにつれ亀裂が生じてしまうのだ。
<画像出典元:http://www.jeremyirons.com>
敬虔なカソリックの妻から逃れ、ヴェニス移り住んだセバスチャンの父。
英国の名優:ローレンス・オリヴィエが好演。
最後の回の存在感たるは、さすが!!!
<画像出典元:http://www.jeremyirons.com>
兄に瓜二つのセバスチャンの妹ジュリア
彼女もチャールスにとって甘美と感傷を持って物語の後半に花を添える。
自由に快活に輝くジュリア、結局は、保守的な抑圧された女性だったのだ。
出会った時からお似合いの2人なのだが…
<画像出典元:http://www.jeremyirons.com>
仲良し兄妹。
<画像出典元:http://i.dailymail.co.uk/i/pix>
耳から離れない、この作品のテーマ曲。
↓↓↓
Brideshead Revisited (1981) - theme
<niffler09さんよりお借りしました>
荘厳な邸宅のブライズヘッド
そこに住まわし美しい兄妹とその家族達。
<画像出典元:http://www.jeremyirons.com>
パパと愛人カーラ。
カーラは、ヴェニスでチャールスにセバスチャンとの関係について触れる
愛しているのかと、そして、こう言う、
「イギリス人とかドイツ人とか、
ラテン系でない男の子たちにはよくあることよ、本当の恋愛をする前に同性の擬似恋人をつくるの。
いいことだと思うわ、一過性のものならね」と。
<画像出典元:http://www.fanpop.com/>
英国ドラマならではの舞台美術&風景に息を呑む。
パブリックスクールの部屋をは思えない!
この調度品の数々。贅沢だな~。
<画像出典元:http://www.blu-ray.com/movies>
ブライズヘッドで、依頼されて部屋の壁に絵を描くチャールス。
<画像出典元:http://www.blu-ray.com/movies>
<画像出典元:http://www.blu-ray.com/movies>
家族揃ってお祈りしに邸宅内にある教会へ。
<画像出典元:http://www.blu-ray.com/movies>
このドラマや映画を観てますます宗教について考えさせられました。
キリスト教の宗派の違いも最近になって、どう違うのかを文献で読んで
知ったくらいで、まだよく分かりません。
イスラム&アンデス等の聖地巡礼の写真展を観に行った際も
分からないかった…何がそんなにも神にすがるのか…?
何が彼等をそう駆立てるのか?
不思議でならない。
結局は理解出来ないと思うが知りたいと思う。
兎にも角にもこのドラマ。
脇役までもが見事なマッチングのキャストティングで
素晴らしい演技と脚本と構成&映像と
テレビドラマとは思えない出来映えの傑作です。
以前観た2008年に製作された映画版
『情愛と友情~Brideshead Revisited』
と比べて観るのも一興かと思い、
オンデマンド配信&見逃した分は購入して観終えました。
1981年TVドラマ版
『Brideshead Revisited/ブライズヘッドふたたび』
<画像出典元:https://www.jbhifi.com.au/movies-tv-shows>
監督:マイケル・リンゼイ=ホッグ&チャールズ・スターリッジ
原作者:イーブリン・ウォー
脚本:ジョン・モーティマー
<英国:グラナダTV版>
日本ではNHKにて『華麗なる貴族』の題名で放映されたようです。
Brideshead Revisited: 30th Anniversary Collection trailer
<AcornMediaUSさんよりお借りしました>
只今、原作を読書中なのですが、
いや~~~このドラマは素晴らしいです
全11話<約1時間:初回&最終話は約1時間半>
この時間で、ゆっくりと丁寧に原作の世界観を映像化されています。
パブリックスクールでの青春時代の妖しい眩しさ
映画では感じ得なかった宗教観、滅び行く貴族文化の衰退、
そして、英国ならではの美しい建築物や風景。
時代ものの衣装やクラシックカーなども見応え十分!!!
かなりの傑作だと思うのです。
ーーーそれもそのはず、
1998年:英国映画協会よるテレビ番組ベスト100
<TV関係者の投票による>
の見事10位にランクインとな~!
<物語>
時は、第二次世界大戦。
新たな駐屯所へ移って来た主人公チャールスは、
そこがかつてよく訪れた邸宅だった。
ーーー『ブライズヘッド』
その響きと共に思い出が一気に蘇る。
1924年:チャール・ライダーは、オックスフォード大学入学し、
美しく奔放で奇矯な青年貴族セバスチャン・フライトと出会い、
2人はすぐに友情を育む。
チャールスはセバスチャンの家族が住むブライズヘッドの城を訪ね、
その華やかな世界の抗しがたい魔力にとらわれてゆく。
一方、セバスチャンは酒浸りの乱れた生活に溺れて行ってしまう。
チャールス・ライダー/ジャレミー・アイアンズ
<画像出典元:http://www.jeremyirons.com>
彼の眼差し&表情がたまらなくイイ
なで肩の体型や所作がTHE 英国紳士そのもの!
チャールスは、いたってまともな好青年。
だからこそセバスチャンやブライズヘッドに強く惹かれたが、
宗教が生活の大部分を占めるその家族を次第に理解出来なくなり、
離れて行く事になる。
絵画に本腰を入れる様になり、その後、結婚もする。
当初、セバスチャンをジェレミー・アインアズが契約していたが、
チャールス役が決まらず、彼に変更になったとか…。
それは、それで、観たかった気もしますが、
いやいや原作を読む限り、映像も観ちゃったから、
チャールス=ジェレミー・アイアンズ以外に有り得ない(笑)
客観的に人と関わる感じ、悪い言い方すると冷たい感じが
ジェレミー・アインアズにピッタリです。
チャールスが人付き合いが苦手そうなのは、
幼き頃に母を亡くし、
ちょっと変わった父と暮らしていたせいかもしれません。
そのジョン・ギルグッド演じる父と息子のやり取りが
妙ちくりんでドラマにスパイスを入れています。
セバスチャン・フライト/アントニー・アンドリュース
<画像出典元:http://www.amazon.co.uk>
熊のぬいぐるみ(アイアロス)を持ち歩く奇矯な美しい青年。
アイアロスとばあやを愛し、永遠の少年の時間を願うセバスチャン。
チャールスとの蜜月を彼を独占したい、家族と引き離したいと思う
その衝動が酒へと逃げ込んで行ってしまう。
映画版のベン・ウショーが演じるセバスチャンよりも
この作品の方が私は好きだ。
どこがどうと言うのは、
感覚を表現するのが下手くそは私には難しいが、
上流階級らしいプライドが垣間見えるたからだろう。
母と宗教と親友との間で苦しむ姿があまりにもいい具合に繊細だ。
映画では、ただただ悲痛な感じのした
モロッコでのシーンも脆さの中にも強い意志みたいのを感じる事が
出来たから。
ちょっと顎を上げて、見下したように語る仕種が好きだ。
彼等の友情は美しくも脆く…
お互い強く惹かれていたから余計に切ない。
<画像出典元:http://news.bbc.co.uk>
主人公:チャールスは、中流階級の不可知論者に対して、
セバスチャンとその家族は、上流階級の貴族で厳格な少数派のカソリックだ。
そんな本来ならば、相見えない身分や生き方に出会い、
自分に無いものをお互いの中に見いだしたから、惹かれたのでしょうか?
だが、その2人の違いこそが、物語が進むにつれ亀裂が生じてしまうのだ。
<画像出典元:http://www.jeremyirons.com>
敬虔なカソリックの妻から逃れ、ヴェニス移り住んだセバスチャンの父。
英国の名優:ローレンス・オリヴィエが好演。
最後の回の存在感たるは、さすが!!!
<画像出典元:http://www.jeremyirons.com>
兄に瓜二つのセバスチャンの妹ジュリア
彼女もチャールスにとって甘美と感傷を持って物語の後半に花を添える。
自由に快活に輝くジュリア、結局は、保守的な抑圧された女性だったのだ。
出会った時からお似合いの2人なのだが…
<画像出典元:http://www.jeremyirons.com>
仲良し兄妹。
<画像出典元:http://i.dailymail.co.uk/i/pix>
耳から離れない、この作品のテーマ曲。
↓↓↓
Brideshead Revisited (1981) - theme
<niffler09さんよりお借りしました>
荘厳な邸宅のブライズヘッド
そこに住まわし美しい兄妹とその家族達。
<画像出典元:http://www.jeremyirons.com>
パパと愛人カーラ。
カーラは、ヴェニスでチャールスにセバスチャンとの関係について触れる
愛しているのかと、そして、こう言う、
「イギリス人とかドイツ人とか、
ラテン系でない男の子たちにはよくあることよ、本当の恋愛をする前に同性の擬似恋人をつくるの。
いいことだと思うわ、一過性のものならね」と。
<画像出典元:http://www.fanpop.com/>
英国ドラマならではの舞台美術&風景に息を呑む。
パブリックスクールの部屋をは思えない!
この調度品の数々。贅沢だな~。
<画像出典元:http://www.blu-ray.com/movies>
ブライズヘッドで、依頼されて部屋の壁に絵を描くチャールス。
<画像出典元:http://www.blu-ray.com/movies>
<画像出典元:http://www.blu-ray.com/movies>
家族揃ってお祈りしに邸宅内にある教会へ。
<画像出典元:http://www.blu-ray.com/movies>
このドラマや映画を観てますます宗教について考えさせられました。
キリスト教の宗派の違いも最近になって、どう違うのかを文献で読んで
知ったくらいで、まだよく分かりません。
イスラム&アンデス等の聖地巡礼の写真展を観に行った際も
分からないかった…何がそんなにも神にすがるのか…?
何が彼等をそう駆立てるのか?
不思議でならない。
結局は理解出来ないと思うが知りたいと思う。
兎にも角にもこのドラマ。
脇役までもが見事なマッチングのキャストティングで
素晴らしい演技と脚本と構成&映像と
テレビドラマとは思えない出来映えの傑作です。
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