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「この世界には私が撮らなければ誰も見たことがないものがあるのだと信じています」by ダイアン・アーバス。   

『乱れた関係』 by moimoi

2006-06-16 | おバカショートショート小説5
(これは、モニカさんと言う方が僕のMIXI日記に書き込みしてくれた話を元に書いた、おバカショートショートストーリーです)

『乱れた関係』 by moimoi

その日、エイコと 警察署長が部屋でいちゃいちゃしている所に、なんと消防署長が突然やってきて はち合わせ。
エイコは消防署長とも、あやしい関係。
そーです、エイコは、署長キラーだったのです。

前に住んでた町では税務署長と問題おこし、最近この町に引っ越して結婚したと言う新婚ホヤホヤ。

そんな女とは知らない旦那
すったもんだで修羅場と化した現場に、
「ただいまー」と、呑気に帰宅。
裸の奥さん、裸の警察署長、服着た消防署長を見ても状況つかめず、
「お腹すいたよ、御飯まだ?」
とっさにエイコは
「あなた お風呂がわいてるから、先に入ったら?」
「うん、そうする。でもお腹すいたよー」
「今日は、あなたの好きなカレーよ」
「わーいわーい、カレーだ カレーだ」
「だから 早くお風呂に入ってらっしゃいな」
「はーい、でもなんでエイコと 警察署長は裸なの?」
「あなたが帰って来る前にお風呂の湯加減みていたの」
「ふーん、でも 消防署長は なんで服着てるの?」
「裸だったら 消防署長 だって分からないでしょ」
「そうだね エイコの言う通り」
「だから 早くお風呂に入りなさいな」
「ふぁーい」
旦那が風呂に入ったのを見計らって、再び署長同士で
「てめー 警察署長の分際で」
「何いってやんでー、お前だって 消防署長 のくせに」
「おれの方が長く署長やってんの。お前なんか明日で 警察署長退職じゃねーか!」

その時エイコは大事な事に気がついた。
「なんで あの人  警察署長だって 分かったのかしら?」
一瞬沈黙流れる中、旦那の音痴な鼻歌が風呂場から、
「今日はカレーで、昨日はハンバーグ、明日は餃子が食べたいなー」
「あんなバカに、、、」
とエイコが考えてると、
「なんか 臭くない?」
消防署長なのに気がつくのが遅かった。
「しまった カレーの鍋 火つけっぱなしだったわ」
エイコが台所に飛んで行くが、すでに台所は火の海。

あわてて逃げようとした三人。
だけどエイコと警察署長は裸のまんま。
消防署長は服着てるので、さっさと玄関から逃げだした。
最後に「バーカ」と捨て台詞を残し。

そして近所は火事で大騒ぎ。
数分後に駆け付けた消防士に 署長が
「あわてず、ゆっくり のんびり消火作業」って命令したのは当たり前。
「家の中に誰かいますかー?」と大声でどなった消防士に
「大きな声を出すんじゃない、近所迷惑だ」と とがめる署長。
「でも 誰かいたら助けないと」と 真面目な消防士。
「いない いない だーれもいない おれが保証するって」署長の言葉。
にやっと笑った金歯が恐い。
こうして消防署長の思い通りに、お家は全焼。
でも なんでエイコの旦那は警察署長を知っていたのでしょうか、、、?。

数日後、新しくやってきた警察署長が署長室で机の引き出しの中を整理していたら、
「なんだ、この写真は?」
そこには、旦那と前の警察署長が抱きあってる姿が写っていたのでありました。

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