12・5・19
「リラの花」
島根一郎
その角を曲がると
リラの花は咲いている
この季節になると
その角を曲がったところに
リラの花は咲いている
何時も見かけているのに
何時も通り過ぎていた
夕べ 何時までたっても
眠れなかった
くやしくて
くやしくて寝られなかった
何で私が……
何で私が悩まなければ……
ふと、バカバカしくなった
いつの間にか寝てしまった
その角を曲がったところに
リラの花は咲く
この季節になると
その角を曲がったところに
リラの花が咲いていた
立ちどまって眺めた
歩きなれた道
通り過ぎるだけだった道に
リラが咲いている!
私はうれしくなった
「さりげなくリラの花摘み髪に挿し」
私にも分かる良い句です