12・7・26
本物を見抜く目
日経と千葉日報から名古屋場所を10日目から読み返してみると面白い。
白鵬と日馬富士に絞った報道が多い。
9日目「白鵬、豪栄道を破り9連勝!」小さく
「日馬も全勝守る」
10日目、日経も千葉日報も魁聖が一敗を守ったことをメインに報じている。
11日目は両紙とも日馬富士が稀勢の里を下した一戦を取り上げ、
千葉日報は稀勢の里を「沈黙の中に悔しさ」と取り上げている。
12日目、日経は「白鵬慌てず全勝」千葉日報は「白鵬、日馬の一騎打ち」と
早くも両者の全勝優勝争いを匂わせている。
13日目、日経は「日馬油断なし」千葉日報は
「白鵬、日馬譲らず全勝」続けて「日馬3度目Vへ野心あらわ」
この日の日馬富士魁聖戦は見応えがあった。
「大関の上にもう一つのランクがある。それを夢見て毎朝起きている…」と
千葉日葡は日馬富士のコメントを紹介している。
13日目までの日経と千葉日報を読むと12日までは
白鵬が有利じゃないか、と思わせる扱い、だが
日馬富士魁聖戦で日馬富士の勢いを感じさせる内容に変わった。
そして一四日目は白鵬が稀勢の里をはたいた相撲を非難する扱いに終始している。
相撲は勝ち負けだけじゃない、
勢いがあるかないかは大きな見どころ。
そうした意味で一四日目の白鵬は勢いに欠けていた。
新聞報道を見ると目につくことを追いかけて全体の流れ、
本物を見損なっているような気がしてならない。