みりんの徒然声

日々、感じたことを日記や詩でお届けします

みりんの徒然声 だからあたしはさようならを言う ラスト

2016-06-26 21:17:00 | 日記
うだうだ言っても仕方ないのだ。人の心は変わるし、状況も変わる。あたしがこんなことを言ったら、彼は優しいからそんなことはない、って言うだろう。だけど家庭がある人は家族が一番大切だから、きっとあたしが思うほどあたしを好きではない。それは他の人にも言える。すっかり仕事に対して引け目を感じているあたしは彼と対等ではいられない。ああ、鬼束ちひろさんの嵐が丘の歌詞をタトゥーにして、本当に良かった。美徳は信じて裏切る速さだというのに、何故ならばまともでいられないの?これを彫ってるとき彼はqueenのボヘミヤンラプソディーの歌詞を彫っていた。どのみち風はふくのさ。僕にはたいしたことじゃないのさ、みたいな。ああ、本当は恋人でもなく、親でもなく、ただ気の合う二人でもっと一緒にいたかった。仕方ないけど。嵐が丘の続きは、そしてあたしは怪獣になった。共犯者はもういない、だ。そう一人なのだ。でももし彼が落ち込んだり、何か起きて連絡をくれたらあたしは全力で助けよう。ボヘミヤンラプソディーだって、けして明るい歌ではない。多生の縁があれば、いつか会える。だけどもし、あたしが死んだら彼は分からないんだなあ。と少し悲しくなった。目を閉じて息を吐いて何度も嵐が丘とボヘミヤンラプソディーを聞いてあたしはさようならと呟き、彼のアドレスを消した。涙が一筋流れ落ちた。