「八月の銀の雪」伊与原新
直木賞候補で本屋大賞候補。どちらも賞は取らなかったけれど
今、好きな作家さん。
売れてほしいけれど、あんまり知られたくない。
複雑な気分です。
さて、今作は短編集。
自分で心も体も疲れていると知ってる、
わかっているけれど前にも後ろにも進めなくて
泣く元気もない、
そんな人がいる。
そんな人達がいる。
そんな人が小さなきっかけで出会う科学に心が少し
膨らむ。
ゆっくり呼吸を繰り返しながら
もっと膨らむ。
優しい話が5編。
どれも素晴らしかった。
好みは「海へ還る日」と「玻璃を拾う」だな。
とても楽しい読書時間でした。