とても良かったぁ。
45歳という年齢も高校の同級生という設定も。
さらに天文台を作るっていうのも。
ままならない日常とままならない人生。
いろいろあることが当たり前で即解決もしない。
それがいいんだなぁ。ほんとにそうだものね。
星、流れ星といえば
ただただロマンチックな印象だけれど
その光の向こうの何億光年の時間を感じられる話だった。
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《あらすじ》Amazonより
見えない星が、人生の幸せを教えてくれる。
「あのときのメンツ、今みんなこっちにいるみたいだぜ」「まさか、スイ子か? なんでまた?」スイ子こと、山際彗子が秦野市に帰ってきた。
手作りで太陽系の果てを観測する天文台を建てるというのだ。
28年ぶりの再会を果たした高校時代の同級生・種村久志は、かつての仲間たちと共に、彗子の計画に力を貸すことに。
高校最後の夏、協力して巨大なタペストリーを制作した日々に思いを馳せるが、天文台作りをきっかけに、あの夏に起きたことの真実が明らかになっていく。それは決して、美しいだけの時間ではなかった。
そして久志たちは、屈託多き「いま」を自らの手で変えることができるのか。行き詰まった人生の中で隠された幸せに気付かせてくれる、静かな感動の物語。