「パリタクシー」
監督:クリスチャン・カリオン
主演は94歳のシャンソン歌手。
終活をする92歳の女性を演じる。
免停寸前、お金がない、ついてない、現状には不満だらけ。
悪態をつくタクシードライバーに、乗客の老女はいう
「1つ怒れば1歳年老いて、1つ笑えば1歳若返る」
94歳が演じる92歳の言葉は真実味がある。
彼のピンチをちょっと悪い顔しながらお茶目に助けたり
彼女の驚かざるおえないような人生をたどりながら
前出の台詞はさらに重みを増してゆく。
夜遅くにだいぶの遅刻で彼女を施設に送り届ける。
後日タクシー代を受け取りに行くと約束をして。
90年の人生は凄い、いろんなことを経験している。
あんなに自由だと思っていたフランスも
女性の言葉などだれも気にはかけないとか
当時、離婚をする人はほとんどいなかったとか
長く生きた人は変化に恐れをなすけれど、
変化をさせてきた人たちでもある。
とても楽しかった。
ご機嫌なおばあさんになれますように。