「みかづき」森 絵都
戦後の日本の学校教育の変遷と塾。
複雑だけれどどうなんだろう。
教育は豊かな社会のためだった。
教育が個人のものになった時から大きく変わったように思う。
が、もう、教育ママでもないし、
揺るぎない教育への思いもないので
語れませんな。
学校と教育と塾と、難しい問題がたくさん。
私は塾にも予備校にも行ったことがないので
比較ができない。
確かに、中学生の頃には塾に行ってないのは
クラスに一人、二人と少数派だった。
後半はもう、意地で行かない!みたいになっていた。
なんの意地なんだ。
ひとつ言えることは、
塾も予備校も高い!!!ものすごく高い。
中学生から高校生になると
すごーく高くなって、高校生に至っては
学年上がるごとに天井知らずで値が上がっていく。
高すぎる!と私は思います。
そして、小説ですが、
貧困家庭の子どものための
無料塾を始める孫の一郎の登場で
ようやく私はこの話に心が許せた。
私が劣等生だからでしょうか。
しかし、この物語の本筋は家族というものだと思う。
離れても近くても、許すも許さないもない、
血が繋がっていてもいなくても家族とは摩訶不思議。
夫婦も子どももみんな。
家族の話だと思った。朝ドラみたいだね。
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森 絵都 | |
集英社 |