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moon

通勤読書890 塾は高いよぉ

「みかづき」森 絵都

戦後の日本の学校教育の変遷と塾。
複雑だけれどどうなんだろう。
教育は豊かな社会のためだった。
教育が個人のものになった時から大きく変わったように思う。
が、もう、教育ママでもないし、
揺るぎない教育への思いもないので
語れませんな。

学校と教育と塾と、難しい問題がたくさん。
私は塾にも予備校にも行ったことがないので
比較ができない。
確かに、中学生の頃には塾に行ってないのは
クラスに一人、二人と少数派だった。
後半はもう、意地で行かない!みたいになっていた。
なんの意地なんだ。

ひとつ言えることは、
塾も予備校も高い!!!ものすごく高い。
中学生から高校生になると
すごーく高くなって、高校生に至っては
学年上がるごとに天井知らずで値が上がっていく。
高すぎる!と私は思います。

そして、小説ですが、
貧困家庭の子どものための
無料塾を始める孫の一郎の登場で
ようやく私はこの話に心が許せた。
私が劣等生だからでしょうか。

しかし、この物語の本筋は家族というものだと思う。
離れても近くても、許すも許さないもない、
血が繋がっていてもいなくても家族とは摩訶不思議。
夫婦も子どももみんな。

家族の話だと思った。朝ドラみたいだね。

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みかづき
森 絵都
集英社

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