「ヒポクラテスの誓い」中山七里
ドラマや映画では
法医学教室の医者は変わった人が多い。
この作品の医者もだいぶ変わった人達だった。
死者の語る真実を知るための解剖、
そして真実を
あるがままに差し出す解剖医。
とても興味深かった。
作中にもあったが「解剖する」と言わずに「開腹する」と言えば
応じてくれる遺族もいるのではないかと思うなぁ。
割り切るというところでは
とても理系って感じだけど、
亡くなったとたんに生きている人として扱われなくなるのは
遺族としては受け入れがたいものだ。
医者としてはおそらく
「開腹する」は間違いなんだろうけれど
そこはちょっと文学的になってもいいんじゃないだろうか。
面白かった、続編も読みます。
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ヒポクラテスの誓い |
中山七里 | |
祥伝社 |