「エレジーは流れない」三浦しをん
いいなぁ、男子高校生。面白いなぁ、アホやなぁ。
と楽しく読んでいたら主人公怜には母親が二人いるという。
父親は誰だかわからないという。
なんということだ、それは悶々とするよな、
自分はどこからきた何者なのか
知りたいだろう。
怜は2人の母親はもちろん、
餅湯の町のみんなから愛されて育った。
だからこそで聞けないんだなぁ、これが。
大事すぎて、近すぎて、
聞けない、切り出せない、そういうことってある。
でも、聞かないとわからないしっていう
怜の心の動きが実によく伝わった。
博物館の土器が盗まれたり、突然父親だ来たり
、色々あるけれどその色々な非日常のなかで
大切な日常を感じることができる話だった。
タイトルがいいなぁ。