「箱の中 (講談社文庫)」木原 音瀬
Holly NOVELSのみ取り扱いの地元図書館。
BL小説の出版社から離れて講談社文庫で出版されるという
垣根を越えた小説らしい。
「檻の外」の途中までが収録されているらしく、
両方読んで観た。
何軒か回った本屋さんには講談社文庫版は置いていなかった。
BLデビューである。
前半は喜多川の純粋さというよりは強引さが怖くて怖くて。
でも堂野は驚きつつも怖がってない様子なのが不思議だった。
後半で愛を理解する喜多川に驚いた、堂野って、愛ってすごい。
そして「檻の外」
「雨の日」でようやく安堵の涙が流れるけれど
「夏休み」はもっともっと複雑で哀しい、
そして何よりも優しい涙が流れる。
喜多川と堂野の物語は「夏休み」まで読んでこそ!と思ったのであった。
これが純愛だって言われたら「そうだね」というかなぁ。でも、前半がなぁ。
うわぁ、表紙がもう!!!
美形すぎるね、
でも、しをんさん好みだということもよーくわかった。
講談社文庫版はしをんさんのあとがきがあるらしい。
読みたいっす。
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