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通勤読書 355

 「雨の降る日は学校に行かない」相沢沙呼

女子中学生の苦しくてしんどい生活が書かれた短編集。
「中学生」というのがポイントだと思う。
高校生なら、もう少し展開も変わってくるだろう。

経験上、中学生は憂鬱だ。
ありあまるパワーと夢と希望と、
今は何物にもなれない子どもであること。
そういうことが、あんな風に力の矛先を決めるのだろうか。
だからといて許せることではない。

あの保健の先生や、
カメラを教えてくれた先生のような
大人に出会うことは、
幸運だし、とても大切なことだと思う。

スカートの長さに関係なく、助けてほしい中学生はいるのだ。

しかし、女子のこういう世界は、
大人になっても手を変え、品を変え続くのだ。
外からはわかりにくいので
気付く男性は少ないと思う。

 

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雨の降る日は学校に行かない
相沢沙呼
集英社

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