「ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ 」三上延
シリーズの後日譚。読んでるうちにシリーズが思い出されて
懐かしく、楽しかった。
栞子と大輔に娘がいるなんて、月日を感じる。
娘に本にまつわるお話を栞子が語り聞かせる形でお話が進む。
ただ、この扉子ちゃん、勘が鋭くて
なんか少々面倒くせぇと思ってしまった。
坂口夫妻がでてくるとなんか嬉しい。
お話もこの「からたちの花 北原白秋童謡集」が一番好き。
「俺と母さんの思い出の本」では
ゲームの攻略本まで出てきて驚いた。
振り幅広い~。
「お前たちなんなんだ!」と言われて
結婚指輪を見せるのに
グーにした手を二人で突き出すところが可愛かった。
仲良しで良きことです。
佐々木丸美「雪の断章」
小菅奈緒が登場。志田氏と謎の青年。
志田氏の言葉を回想しながら
謎が解かれていく、こういう構成は好き。
内田百聞「王様の背中」
舞砂道具店の現店主の卑屈さが
どんどん負のスパイラルに入りこんでいく感じ。
ヤな感じぃ。
でも、最後は潔いい。
早くからそういう気持ちであればよかったのにね。
大輔が意外と頼れる人になってて
それもよかった。
真面目に生きるって大事だ。
エピローグで
大輔の青いカバーの本の謎が明かされる。
ふふふ、そうなんだぁ。
これって、まだ続くってことでいいのよね?
やっぱり、好きだなぁこのシリーズ。
ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫) | |
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