球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

演奏会を終えて

2010-04-12 | オケと音楽
当日の朝のことだけ書いて本番のことを書かないのは異様な手落ちなので
本番のことを書いておきます。



まず、演奏会自体がとても楽しかったことを挙げておきます。

今回のレンミンカイネン組曲を演奏することができたのは
特に自慢できることがない自分の人生の数少ない自慢の一つになるなぁと思っています。

それを通じてカレワラというとんでもなくカオスな内容の叙事詩を知ることにもつながり。
シベリウスの音楽はえてして通俗的と揶揄されることもあるくらい
結構ゲームミュージック的なところがあり、違いといえば音が多い程度。
(divも多いし、耳コピには無理があるというくらいの意味)

しかしこのオケの音はたまにとてもいい音が出る。
今回の演奏会でも、シベリウスの音だなぁ、と、プレーヤながらに
鑑賞者の視点で楽しめた要素が相当にあった。
それが今回得られた宝の一つ。



もう一つはプレーヤとしての成長が見られたこと。
殆どはチェロトップの方の厚誼に甘えてしまったことを認めなくてはいけないけど、
細かい技術的な点の指導を含めたパート練習はとてもよい経験になった。

お陰で、当初は全然弾けなかったこの難曲も、
当日までにはある程度の音を出すところまで行くことができたし、
サイドとして責任を果す場所としてもそこそこの責任を果すことができたとは思う。
というか、演奏会練習初期との差分が一番見られた、ということなんだけど。

ここ一番では日ごろの練習がものを言う。
"ものを言う"という表現はえてして"効果がある、利いてくる"くらいの意味で
使われることが多いけれど、今回僕が感じた内容としては、
本当に言葉や音を発するという意味で使いたい。

こうすれば上手くいくよ、こう弾かないとダメだよっていう自分の声が生まれるということ。
いくつかのオケに所属をしているものの、こういった自分のプレーヤとしての意識に
自ら働きかける経験ができるというのは結構レアなこと。

本当にお世話になりました。
今後ともアイノラには貢献していきたいと感じています。
関係者の方々、本当にありがとうございました。
コメント
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