球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

地図の地図

2020-09-20 | 趣味(旅行・娯楽・読書・食)
地球の歩き方シリーズからこんな本が出てた。

世界244の国と地域


“今こそ”という書き出しからして、多分コロナ禍に突入してから企画された本なのではないかという気がする。

中身の概要はこの表紙に書いてある通りで、
国の人口、首都、民族、宗教、特長、旅の雑学…という内容。
おなじみ地球の歩き方シリーズは世界各国のシリーズ本があるが、
それらより一歩も二歩も引いた視点で浅く広く世界を眺める本になっている。

全部で288ページあるものの、244の地域を紹介するわけなので細かい部分はバッサリ切り捨てられていて、紙面が多い国でも2ページ(見開き1ページ)という割り切りぶり。

使い方としては、ユーザ的には以下のどちらかのユースケースで使うのに適しているかと思う。
①地球儀を回しながらページを捲り、ある国とその近隣の国を比較し、それぞれの国の関係性を想像し軽く世界の全体を知った気になる
②落ち着いたら海外旅行に行きたいが、今は悲しいことに個人旅行では簡単に国を出られない。今のうちに新規開拓するために、(ロクに海外に行けない今のうちに)様々な候補地をざっと探しておく


出版社的には、恐らくはコロナ禍の収まりと共にまた皆で旅行に行ってくださいね、という意志のもとに②を読者にやらせる気で出版していると思う。

一方で、この本を使い倒すという視点では①の用途の方がずっと楽しめると思う。1ヶ国あたりの情報は少ないものの、他国との関係性を示す雑学、言語、宗教、などの情報が案外豊富である。それぞれの国を比較してここだけ言語が別だ、とかここは国旗が似ている、とか色々と推測が出来たりする。
例えば旧ユーゴスラビアの国々に目を通すとスロベニア、クロアチア、セルビアあたりで民族も宗教も言語も違う。今見ると、これだけの要素が異なっていてかつて一つの国として統治されていたことに驚かされる。相違点の比較。
他にはアラブの国家はみんな国旗が赤、白、緑、黒だなぁとか。こちらは類似点。
“今の国家の成り立ち”が読み取れた気がして楽しいのだった。












コメント
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