アトリエから・・イメージの世界で鉄と遊ぶ/上野玄起鉄の造形スタジオ

八ヶ岳南麓、森の中、川のほとり、陽だまりの中にある小さなアトリエ。八ヶ岳の暮らしとそこから生まれた作品たちを紹介します。

アイアン コートハンガー

2011年06月29日 | 家具

わたしのシルクロード展に出展している「旅人のためのコート掛け」です。
シルクロードをテーマにしたクラフト作家の展覧会に参加するために制作しました。
旅人がくつろぐ場所で使うことを想定してデザインを考えました。
シルクロードの美術品には植物や木の模様が取り込まれたものが多く、
今回のコート掛けもそんな木と植物のイメージを膨らませました。
コートハンガーの高さには変化をつけコート、帽子、手袋、ストール等を掛けた時に
木に花や木の実や葉の色身が加わるようなイメージで考えました。
鉄はバーナーで熱加工して青色に仕上げオアシスの水の色を意識しています。
シルクロードのそれぞれのエリアにはとてもきれいな衣装があるので
それらを掛けることできっときれいなオブジェに変身してくれると期待しています。

素材:鉄、熱加工仕上げ、クリア塗装
高さ:約180センチ

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アイアンスツール

2011年06月28日 | 家具
6月29日から始まる八ケ岳の作家たちによる「わたしのシルクロード」展に出展する作品の一つです。
「旅人のための腰掛け」をテーマに造りました。
錆びさせた鉄を使用していて、砂漠の乾いた感じにしました。
座面はシルクロードの美術品の模様を意識していて植物の葉のモチーフをつけることでくつろぎの時間を和ませるようにしました。

素材:鉄、錆加工、クリア塗装

私のシルクロード展
展覧会は7月25日まで会期中は無休です
場所:平山郁夫シルクロード美術館東隣 ギャラリー&ショップ亜絲花3階
0551-32-6781
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錆び鉄の看板(陶房窯八)

2011年06月23日 | 看板、表札、ポスト

久しぶりに作家仲間の窯八さんの工房を訪れました。
もう数年前になりますがこの工房の看板を造らせてもらいましたが
鉄錆の看板は雨にあたって良い感じに成長してました。
陶芸の工房の看板は陶器で・・というところが多い中、
錆びた鉄板のみの看板を依頼されたときは意外な感じがしました。
でも錆びた鉄板の看板はまわりの緑や木と同化しつつも負けない存在感を持ち
窯八さんの工房のイメージともピッタリ合っていました。
一般の建築では鉄の錆は厄介者で如何に錆び止めをするかが重要になりますが
鉄は自然に錆びるものなのでその変化する錆の風合いを楽しむのも鉄の魅力なのです。

陶房窯八

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半農半芸(田植え)

2011年06月19日 | 農とアート

農作業ネタが続きますが、この時期は農作業の時間割合が多くなります。
いよいよ田植えです。

自然農の田んぼでは耕耘をしないので少し他の田植えとは様子が異なります。
畑に苗を移植する感じですね。

耕耘をしないという事は耕耘機のような大型の機械を使用しなくていいということです。
トラクターなどの大型機械を所有してなくても田んぼが出来るのです。
機械を使わないという事は化石燃料を使わないという事にもなります。

自然農の田んぼを始めた11年前には化石燃料を出来るだけ使わない農業といってもあまりピンとくる人はいなかったのですが燃料の高騰を始めエネルギー全般に関心の高まった今、それに頼らない農法を実践する事に価値を見出し興味を示す人は確実に増えて来ているのではないだろうか。
その証として毎年いろんな人が助っ人に来てくれます。
そのほとんどが田植えは初心者の人です。
毎年新しい人が加わりながらそのネットワークも広がって行きます。
私たちの田んぼを通して一人でも多くの人が農に係わることが出来ることも大きな成果になります。

肥料や農薬に頼らなくても米が出来る田んぼを残して行く事、大きな機械に頼らない米づくりの技術を伝えていく事、この取り組みが将来地域の農に少しでも貢献できるのではないかと感じています。

収量を競うのではなくコンセプトのある農が私の考える半農半芸術的農です。
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半農半芸(畦塗り)

2011年06月15日 | 農とアート

田んぼの畦塗り。
田んぼの水が畦から漏れ出さない様にする作業です。
田んぼのまわりに水を引き込み畦を崩しながらその土と水を利用して鍬で練ってゆきます。
しっかり練るのがポイント。
そして程よい固さになったところで徐々に畦に塗り上げてゆきます。
この作業も鍬でやりますが、まさに左官仕事の土壁塗りのようです。

そこにある水と土できれいに壁をつくりだすこの仕事は先人の知恵を身体で感じます。
この畦塗りもコンクリートの板やゴムシートを利用する人がほとんどで周辺の田んぼでも見かけられなくなりました。
そんな今だからこの畦塗りを見た人がそのムダの無さ、美しさに心を動かします。
手をかける事が美しさを生み出す。
また創作へのエネルギーをもらった。

さあいよいよ田植えの開始です。
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