アトリエから・・イメージの世界で鉄と遊ぶ/上野玄起鉄の造形スタジオ

八ヶ岳南麓、森の中、川のほとり、陽だまりの中にある小さなアトリエ。八ヶ岳の暮らしとそこから生まれた作品たちを紹介します。

message jyoumon

2011年07月29日 | 造形作品
21世紀の縄文人展に出展する作品です。
縄文土器の文様や石組みなどを見ていると太古からのメッセージのように感じることがあります。
縄文人の方がきっと私たちより感性が優れ、自然と共生して生きていく術を知っているに違いない。
その時代がおよそ1万年も続いたことがその証です。
そんな縄文人が残した遺跡のなかに私たちへのメッセージがあるとしたら興味深い。
そしてそのメッセージに返信するオブジェをテーマに制作しました。
縄文時代が終わりを迎えてからたった3千年ほど。
その間にメッセージの主流はメールとなった。
進歩している様だがそれまででは考えられない「文字化け」という解読不明な現象まで作り出した。
太古からのメッセージ縄文と、現代の解読不明なメッセージ文字化けを円盤に乗せ石のアンテナを持つパラボラが時間を超え送受信する装置それがこの作品です。

素材:鉄、石,粘土

21世紀の縄文人展
2011年8月2日~28日
9:00~17:00月曜休館
北杜市考古資料館

8月2日(火)13時~、28日(日)14時~ ギャラリートークを開催します。
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ものつくりのできること 東日本大震災復興支援チャリティー作品展

2011年07月21日 | 展覧会
7月22日から24日までの3日間、八ヶ岳の詩游館ギャラリー&ギャラリーおらんうーたんにて東日本大震災復興支援チャリティー作品展「ものつくりのできること」が開催されます。

地域の作家が作品を展示販売してその売上金を寄付すると言うものです。
日頃の価格より買いやすい価格設定がされています。
ただ作品をお金に換えるという事だけでなく作品を創る段階からいろいろな想いを込めることが出来るのもつくり手ならではの出来ることだと思います。

私自身も阪神淡路大震災を経験し作品を創ることの意味と真剣に向き合った時期があります。

今回の震災では自分は作品を創ることで何かをしたい、そんな想いのなかで仲間と立ち上げた第1回目のチャリティー展です。

何か明るくて元気が出るような、それでいて買いやすい価格のものを作ってみようと思って考えた末、昨年恋人の聖地のオブジェ制作で作ったハートのオブジェが頭に浮かびました。
ハートをモチーフにしてペーパーウエートとマグネットを作りました。


これらはチョークボードにもなっていてメッセージが書ける様にしてあります。
ちょっと気恥ずかしい気もしますがこのハートと言う形には不思議な力がありますね。
鉄板で作ってもかわいく見えてしまうのですから。

私たちが作品を販売して支援できる金額はとても小さいものです。
でも何かを始めることそして続けることが大切だと思います。
本当の意味でものつくりに何が出来るかはこれから時間をかけて見つけて行きたいと思います。

展覧会は木工、陶芸、ガラス、染織、その他実演など盛りだくさんです。
お近くの方は是非お立ち寄り下さい。

ものつくりのできること

追記:展覧会当日は多くのお客様にお越しいただきました。おかげさまでチャリティー金額は20万円を超えました。このお金は被災地の復興支援の活動をされている団体に寄付させて頂きます。ご協力頂いた皆様、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。(7月25日)
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アイアン看板(cercle)

2011年07月17日 | 看板、表札、ポスト

八ケ岳の小淵沢インター近くのパン屋さんcercleの看板です。
開店から10年。外壁のメンテナンスに合わせて看板を新調されました。
以前は木の看板でしたが10年の歳月の風雨で色あせて朽ちて来たので今回は鉄の看板と考えておられたそうです。
鉄は雨ざらしだと錆びてしまうと思われていますが門扉やガーデンアーチの様に屋外でもしっかり塗装をすることで錆対策は出来ます。
オーナーさんがLOPCHU TEA GARDENの看板をご覧になって気に入って私に注文して下さいました。

左官仕上げの壁面の白さを生かしてロゴが浮かび上がる様に切り抜きの看板にしました。
看板自体の影が映り込むこともあってみる角度によってロゴの印象は変わります。
切り抜き看板の良さは見る角度や時間によって看板のロゴの見え方が変化するところです。
「ロゴが目立つ看板」と考えるのではなく看板の存在が目に入りその次にロゴが目に入ると考えるのです。
でないと単純に大きくて派手な看板の方が目立つから良いってことになってしまいます。


こちらのパン屋さんは素材にこだわっておられ私たちものづくりと同じような感覚でパンづくりに取り組んでおられます。
パン激戦地区の八ケ岳南麓でもファンの多いパン屋さんです。


私が看板を創らせて頂いたお店はどこも自信を持っておすすめできる人気のあるお店ばかりですので
そのうち看板を創らせてもらったお店案内でも作ろうかと思っています。

cercle
営業時間AM9:30~PM6:00
定休日 水曜木曜(祝日は営業)
山梨県北杜市小淵沢町2725-18
TEL/FAX 0551-36-5336
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アイアン看板(LOPCHU TEA GARDEN)

2011年07月14日 | 看板、表札、ポスト
八ケ岳にこの春オープンした紅茶のお店LOPCHU TEA GARDENのショップ看板を造らせて頂きました。

お店は白いウッドサイディングに木の瓦が印象的で北欧の小さなゲストハウスのようです。
看板のロゴは決まっていましたので鉄板切り抜きでロゴを制作。
ハンギングの部分は太めの材料を鍛造で作りつつも軽やかなイメージが出る様にデザインを工夫しました。

時間によっては看板の影が白い外壁に写り込みロゴが浮かび上がります。

お店にはダージリンの紅茶がいただけるティースペースがあります。
広いデッキも気持ちよく南アルプスの山なみも望めます。

ロプチューティーガーデン八ケ岳
OPEN:10:00~18:00
CLOSE:水、木
北杜市長坂町中丸4590-3
TEL:0551-32-9571

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