アトリエから・・イメージの世界で鉄と遊ぶ/上野玄起鉄の造形スタジオ

八ヶ岳南麓、森の中、川のほとり、陽だまりの中にある小さなアトリエ。八ヶ岳の暮らしとそこから生まれた作品たちを紹介します。

鉄と木の表札

2014年01月17日 | 看板、表札、ポスト
鉄と木のネームプレート

木の板の回りに3ミリほど浮いた状態で鉄の帯が巻いてあります。
そこにネームを切り抜きました。

今回のネームプレートはお客様からイメージ写真をいただきそのアイデアを基にして制作させて頂きました。




鉄の帯の幅が3センチほどしか無く文字の切り抜きもプラズマで切れる最小になりました。
プレートが熱で歪んだり文字の間が溶け落ちてしまわない様に大きめの鉄板を使い文字を切り抜きその後で3センチの帯に加工することにしました。
文字切り加工の場合、実は切りっぱなしではなく切った文字の形をヤスリで整えたり溶接で埋めたりとかなり補修をして全体のイメージを作って行きます。
木とアイアンの質感のバランスが良い感じになりました。




今回のようにお客様からイメージやデザインをいただいて制作をするケースも時々ありますがそんな場合でも自分の色が必ず出るのでものづくりはおもしろいです。
鉄と木の組み合わせは家具などでは使ったことがありますが今回の仕事を終え新しいイメージが湧いてきました。

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インターホン一体型表札(吉澤邸)

2014年01月03日 | 看板、表札、ポスト
インターホンカバーと表札の両方を兼ねるこのシリーズは人気です。
正方形のデザインは初めてでしたが呼び鈴のボタン穴がほぼ中央に位置しているのが個人的には気に入っています。
余白部分も大きいので錆びた鉄の表情がよく出ています。
見る角度によって切り抜き文字の見え方も変わって来るので歩いて近寄って行く人の目には見え方は一定ではないというおもしろさがあります。



鉄板を切り抜いた後錆加工を施していますが出来る限りシンプルにそして錆びの奇麗さを見せる為に取付け用のビスや溶接が表に出て来ない様に加工しています。
エッジ部分も鉄板切りっぱなしでは危ないこともあり指でなぞっても引っかからない程度に磨き上げてから錆びさせています。
メンテナンスが出来る様に表面だけ取り外しが出来る様になっています。

シンプルなものほど気配りが大切になります。

この家を訪れる人が最初に触れるものだけに長く顔として頑張ってくれよ、と言う想いで制作させてもらっています。

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