アトリエから・・イメージの世界で鉄と遊ぶ/上野玄起鉄の造形スタジオ

八ヶ岳南麓、森の中、川のほとり、陽だまりの中にある小さなアトリエ。八ヶ岳の暮らしとそこから生まれた作品たちを紹介します。

鉄錆のサインとポスト

2013年06月21日 | 看板、表札、ポスト
鉄錆のイメージが変わって来たな~と最近思います。
鉄の弱点は錆びること。
少し前はそうでしたが、鉄錆仕上げを望まれる方が増えてきました。
それもこだわりの、センスのある方々からの依頼なのが嬉しい。

今回紹介するのは建築設計事務所からの御依頼で、まさにその事務所のサインとポストでした。
ポストはシンプルな鉄の箱・・かえって錆びの魅力が引き立つ形です。
取り出し口が分からないくらいシンプルな形は工夫のしがいがありました。
 
サインは6ミリ厚の鉄板切り抜き後錆び加工したものですが木の色と錆びの色の違いがとても良い感じです。
もちろん質感の違いも実際には感じることが出来ます。

雨に当たると錆びの感じも変わります。
定期的なメンテナンス(簡単なもの)によってその風化も味方につけることが出来ます。

このポストとサインもどのように変化していくのか楽しみです。




写真提供 野口修アーキテクツアトリエ様
コメント (2)
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屋外介護用手すり

2013年06月21日 | 柵、門扉、アーチ

玄関先から道路までの傾斜地に設置した手すりです。
自然の傾斜を利用し、枕木で階段を作ってありましたが今回介護用手すりを取付けることになりました。
自然の傾斜を利用した階段なので傾斜や階段の間隔は一定ではありません。
コンクリートでしっかりした階段を作るという選択肢もあるのですが大規模な工事が必要になることに加え植栽など自然の環境に与える影響もあります。
慣れ親しんだ庭の環境を出来るだけ変えない方法で手すりを作る事にしました。
とはいえ、自然の傾斜に対応する手すりはなかなか大変でした。
上下、左右にフレキシブルに動かせ手すりの長さも変える事が出来なければなりません。
なるべく自然に影響が無いように基礎を最小限にしてこの課題を解決したのが写真の手すりです。
庭に自然に馴染む様に色は黒にしました。
これで無機質な感じも無くなりました。
オリジナルで制作しましたが既製品の介護用手すりを使用するよりも安価になりました。

この手すりならばどんな傾斜でも対応できるので森の中の遊歩道などでも対応できます。
手すりなどの補助があれば散歩できる人にとっては自然の中を散歩できるという可能性が広がります。
体と心と自然にやさしいという発想で作った手すりでした。
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