Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで14年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

上村松園展

2010年10月04日 | art
やはり「序の舞」は観たかったので、展示される後期に入るのを待って。
どうやらNHK日曜美術館で紹介されたばかり? 周りで観ている方たちから「これ日曜美術館でやってた絵ね」との声が聞かれました。


上村松園と鏑木清方は好きで、主要な回顧展は開催されるつど観てきました。
見覚えのある絵も多い・・・ しかしなんど観てもいいですねぇ。。。

これまで年齢(製作時期)ということを意識してみたことはあまりありませんでしたが、おそらくほぼ製作順・・・にこれだけまとめて観ると、若いころからきれいな絵を描いてはいましたが顔の表情が形式的というか絵画的で硬く、後半生の絵のほうが女性の表情が柔らかく実に魅力的になります。


昔から「舞支度」が好きです。
しかし「雪月花」が10/5からとかで・・・シマッタ! 松園展のみならず皇室の名宝展とか近代の美人画展とか、なんども観てはいる絵ですが、あれもきれいで・・・。王朝ロマンですよね~。筒井筒、簾をかかげる清少納言、観たかったなぁ。。。 

松園の絵では着物や帯の色と柄や組合せにもいつも惚れ惚れとするのですが、今回はけっこうかんざしとかも観てしまい・・・松園の写生帳にもかなりのかんざしの写生があるようですが・・・「あんなの今ないよねーーー!」などと感嘆。
  もっともあったとしても娘時代の日本髪を飾って
  可憐なかわいらしさを強調するデザイン・・・
  自分で使うわけにもいきませんが・・・
鴛鴦髷の毛先を抑えるのに桃色珊瑚の枝のまま磨いたものが使ってあって、「アラ私と趣味が同じ」と思ったり・・・

事前のPR記事で「待月」の単の着物に透ける長じゅばんの柄が・・・とあったので、チェック。これは写真では、写っていてもこの魅力は分かりません。
確かになんともいえない、なんと言うか、若い人妻の色気があるのですが、すごく気品もあるのですね。
そうして振り返ると、縹色などのどちらかというと渋めの色の着物でも、襦袢の柄などに柄にちらりと見える赤の効くこと! かえってそれが若い人妻の若々しさを感じさせていました。
難しい、色使い!!

また、画集や図録では絵だけの写真になってしまいますが、軸装されたものの表具の美しいことにも感動。
なぜこの絵の上下の一文字にこの裂!? どんなにその絵を大事に、絵の女性の美しさを引き立てようと、松園の絵の品格に合うものと思って表装されたかと感じ入りました。


さて、時間に余裕があって、所蔵作品展「近代日本の美術」も観てきました。
こちらも面白い絵を観ましたが、知らない名もとても多く、勉強不足勉強不足。。。

とりあえず、休憩コーナーからの眺めがすばらしく、逆にもっとゆっくり時間に余裕を盛ってくればよかったと思いました。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いらしたんですね~! (家族で眼鏡)
2010-10-04 22:47:37
そうそう、日曜美術館でやっていたから、「しまった~もっと早く行っておけば良かった」って思ったんですよ~。
混雑しちゃいますものね。

いろいろ代表作が出ているようですね!

やっぱりますます行きたくなりました!
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お堀 (赤坂 うさぎ)
2010-10-05 01:23:05
この写真からすると皇居のお堀の一角かな?
とすると九段でしょうか?
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良かったですね (道すがら)
2010-10-05 14:36:42
たしかにいい展示会でしたね。
上村松園のこれだけの作品を集めた展覧会はもうなかなかないでしょうね。
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もちろん (ぴんくこあら)
2010-10-05 18:05:58
家族で眼鏡さん
行ってきましたよ~!! 後半ぜったい大混雑しますから、序の舞が予告やポスターにつかわれていたので展示期間まで調べておいて、混まないうちに後期はじまって早々に行ったのに、雪月花の展示期間とずれがあったとはウカツでした。。。

お早めがお奨めですよ
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男性にも (ぴんくこあら)
2010-10-05 18:08:38
赤坂うさぎさん
竹橋の近代美術館です。美人画ばかりです。いかがですか?
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よかったです (ぴんくこあら)
2010-10-05 18:13:10
道すがらさん
数年前にも大規模な回顧展がありました。しかし今回は、製作年代順に円熟を追っただけでなく、同じ構図の絵も集めてみるなど、新しい試みも感じました。
いい作品ばかりでしたね。
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