Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで14年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

東光庵にうかがってきました

2016年10月02日 | 茶道
先週はお稽古の前に、帝国ホテル東光庵でお茶をいただいてまいりました。


先月読んだ『国宝消滅』。

あれを読んで思ったわけです。点茶も、あちこちでやらなければいけない!
日本庭園での500円の「抹茶サービス」なんかが多少は行われているけれども、飾るべきお道具を飾り、お点前があって、茶室に座ってする点茶、外国人観光客にも、そして日本人にも、もっとあちこちで日常的に行われていて目にし参加できるようでなければ。
そしてそれを継続するために、有料で、ビジネスとして(儲からなくてもいいが実費と日当や道具提供料くらい出るように)成立する形であるべきで。

で。茶道をビジネスにできるかしら。先行で始めている人がいるかしら。
と思って検索してみたところ、いくつかあったのです。
都心の日本の歴史あるホテルとか。
ホテルに、あるんですね~、露地つきの立派な茶室が。

そのうちの一つは、茶室を調べたときに一番フィーリングが合うと感じた、村野藤吾氏による帝国ホテルの東光庵でした。


さっそく、お稽古仲間さんを誘って予約!!!
伺ってきました。



写真で見たと同じ入口、待合。
「始まっていない」のかと思いました。暗い。
ところが目が慣れてくると、適度なようどよいほの明るさなのです。低い天井、長く張り出した軒先。並べ打った丸竹の隙間から漏れる間接照明。
その下に浮かび上がる遠州好の踏み石。
斜めに切った待合。

なんとも落ち着く空間でした。


天井の独特な間接照明は、四畳半の茶室も広間の茶室も、それぞれ工夫されたものになっていました。
いま見れば「よくある…」と思うかもしれませんが、1970年(昭和45年)ですから。うわー。おおむね、私生まれたころです。

四畳半の天井は竹を編んだもの。南国のリゾートからのアイディアとか。



前のお席はテレビの取材もあったとか。
いやいや、やっぱりいろんな分野の方々、関心をむけて少し動きが出てきているでしょうか。一時の波でまた消えてしまわないよう、なにかできることがあればやっていきたいものです。

私たちは二人だけで贅沢に一席。
お点前は、他流さんなので扱いのもろもろの違いも楽しみつつ、おいしくお菓子、お茶、いただきました。先生とのお話も楽しく。「ならでは」のお道具、「ならでは」のお話をうかがって、楽しんでまいりました。


い~よね~。
楽しいんだよ、お茶! こういう楽しさが少しでも表に出るよう、「長くやってると分かるのよ」ではなく、楽しみつつお茶に入れるようにしたいものですが。

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