Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

大野麥風展

2013年10月07日 | art
うかがってからずいぶん時間経ってしまい、終了してしまった展覧会ですが、印象深かったので記録がわりに投稿だけでもしておこうと思います。

東京ステーションギャラリー「大野麥風展


大野麥風って私は実はぜんぜん知らなかったのですが・・・ 8月、だんなさんの入院に通う帰りの電車のホームに大きな看板があり、その魚の絵が「気、気になる・・・何だあの巨大なフグか何かの絵は★ なぜだかトテモ気になる・・・
 
もちろん実物の絵が大きいわけではないのですが・・・


こんどのステーションギャラリーは、東京駅で下車してJRの北口改札を出ればそこが入り口なので、あまり歩かずに伺うことができます。
そこで、会期の問題もありましたが、だんなさんの退院後のリハビリにどうかなと言ってでかけました。
ギャラリーは近かったけど、中の展示を見て歩くのがはやりまだすこし難儀だったようで、展示室の椅子で休み休み、それでも面白かったと言って観てきました。


なんといっても魚がきれい。。。
摺りに対する思い入れというか、きれいに、リアルに? という情熱、すごいです。
数点、原画や摺り見本と併せて展示されていますが、一言で言って、版画作品が一番きれい。摺り見本が原画そっくりにできているのに、そこにたくさんのダメだしをして、原画よりきれいに仕上げさせているのがわかります。摺り師さん、「原画通りに摺ってるやんけ★」と言いたかっただろうな~というか、こんなきれいな作品にさせてもらったら摺り師冥利に尽きると思うだろうなというか。

それから、魚の表情というか、とらえる角度というかの面白さ。
面白いというより、じっさい池や川で鯉など見る程度にしても、こういう姿勢とるよねという姿勢を、上からとか横からとかとらえています。逆にこういうのが「リアル」なのであって、魚拓のような絵はリアルでないのかもしれません。

「ドジョオ」、こうして身をひねって水面に出ようとか、いるいる!って感じ。
「イサギ」、魚と目が合っちまったんですけど・・・
「ヤマメ」なども、まぁきれいなこと・・・!


そして版画の魚とか、肉筆画のリスとかモズとかも、とても繊細に鱗や毛の細部まで描きこまれているのに、一緒に描かれる柿とか葡萄とかがとても日本画的に描かれているのが面白かったです。

最近の水族館のように、鮫などが泳いでいるのを水中で下から見たような「魚群海底」、笹の表具で鮮魚売り場のような「魚貝図」もよかったですね。画題が魚ならではの楽しみでした。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
デートだったのね(^^) (家族で眼鏡)
2013-10-11 08:57:02
エントランスの写真、こうしてみるとなんか巨大な水槽みたいだわー(^^)
ご主人、その後の調子はいかがですか?
絵がお好きな二人なので、趣味があって美術館デート、羨ましかったりします(^^)
この時は声をかけていただいたのに、爆睡してメールに気がつかずごめんなさいー!
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リハビリには興味のあることがいちばん (ぴんくこあら)
2013-10-11 11:08:09
巨大な水槽。確かに
ご心配おかけしまして。おかげさまで行動できることがだいぶ元に戻りつつあるようです。
無理のない範囲で、でもすこーしずつがんばってリハビリしないと回復も遅れるのではと心配したのですが、本人かなり慎重になっていて・・・いえ無理に動かれてしまうよりよほど安心ではあるのですけどね。
趣味のことで「それは見たい!」と意欲が出ることで、駅スグで、規模も手ごろ。私も気になっていたし、内容もGoodで、ぴたりでした。
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