昨日久しぶりに六本木へ出かけた。
富士フィルムフォトサロンの北海道応援プロジェクトの写真展と、14時からのケント白石さんのトークショーがあるので。
でもその前に、六本木ミッドタウンの奥の 2121 DESIGN SIGHT ギャラリー でやっている「虫展 (デザインのお手本)」に行ってみた。
副題がデザインのお手本とあるのでデザイナーや美術家の観る展示かと思っていたが、これがものすごく面白かった。
美術館での展示なので、博物館の昆虫展とは違う。
いくつものブースを担当しているのがデザイナーや美術関係の人なので、今まで観た昆虫展とは視点が違うのが新鮮だ。
デザイナーの佐藤卓さんディレクション、養老孟司さん監修である。
最初のところに昆虫の基本情報として、地球上の生物種の6割近くが昆虫であるとか、人は約20万年前に誕生したが、昆虫は約3億7900万年前に誕生し20万年前には今とほとんど同じ形態になっていたとか書いてあるが、その後はデザイン的アプローチ。
まず入り口。
この展の字がこれ。
そして入ったところにあるのが、シロモンクモゾウムシの中脚の700倍のリアルな拡大模型。
人間が1/700になるとこう見えるという。
次の暗い部屋は、虫の形というこんなミュージックビデオ。
次の大きな部屋はとても紹介しきれないほどの様々な虫関連展示。
ゾウムシの精細な深度合成写真で有名な小檜山賢二さんはトビケラ幼虫の巣の展示。
昆虫の名前にはいろいろな言葉が継ぎ足されたものが多いが、それが次々とこんな形で映像が出て来る。
テントウムシの脚の裏を靴にしたら。
どでかいカミキリムシの系統樹。
この中の大きめに描かれたカミキリは、別のビデオで20項目以上の同定のポイントが次々と示される。
こんな細かいところをこんな沢山の部所で判定するのか?
こんなのもあった。
虫の付く漢字が350ほどあり、こんなに多いのかとびっくり。
こんな展示が20ほどあり、そのほかに虫トピックスというのが13ほどあり、とても紹介しきれない。
さらに、養老語録と虫マメチというのが展示の間にたくさん貼られていた。
8月最後の土曜日ということで、親子連れも多かった。
スタンプを組み合わせて虫の名前を作るとか、色を塗って昆虫を描くとか、子供も楽しめるコーナーもある。
「ママはだめだから、自分で見てきて。」と沢山の標本を見せに行かせている親もいたが、虫が苦手でも見せに来ているのだと感心した。
この子たちが、みんな平気で虫を触れるのならいいのだが、と思ってしまう。
先日の昆虫写真セミナーみたいに写真は撮るが触れないではちょっと問題。
まあ、30分くらいでサーッと回ってと思っていたが、1時間半いてもすべてをじっくり観ることができなかった。
11月4日までというので、虫好きの方入場料1200円しますが、行ってみてはいかがですか。
詳細はこちらで → 虫展
過去にも散々解剖しまくっていました。
とにかく明快に、かつ、別視点からもアプローチするのは凄いです。
ところで狭い会場に一時間半いらしたとは驚き。
漢字の虫偏の多さは凄いですね。木偏やサンズイの漢字以上かも。
(昆虫ブログ投稿は初かも)
2周したので1時間半いたけれど、動画というかビデオ見ているとワンサイクル10分くらいのがあるしね。
帰って説明図見たら、まだ見落としがあったくらい。
何しろ、一つの展示がよく考えられている。
隈研吾さんのどでかい巣なんてのもあるし。
こんばんは(ノ^^)ノ
面白そうな所ですね。
近かったら是非行って見たいのですが(ノД`)