伐採木で小さなハチが素早く飛び回っていた。
動き回っている時はなかなかうまく撮れないが、そのうちじっとして手足の手入れを始めるとレンズが近づいても全く動じなくなった。
10mmほどだが、緑色に赤と青が入ってきれいなムツバセイボウだった。
3匹程がいたが一緒に撮れたのは2匹がやっと。
小さな穴を気にして監視しているようだったが、よく見ると穴には別のハチがいた。
ムツバセイボウはフタスジスズバチに寄生するという。
でもこの穴に出入りしていたのはフタスジスズバチではないようだ。
調べるとカタグロチビドロバチのように思える。
肩が黄色だがと思ったが、ハチの肩は上翅の付け根を言うとのことで納得。
ということは、ムツバセイボウが寄生するのはフタスジスズバチだけとは限らないのか?
相手がいなくなると、穴のぞき込むこともあったが入りはしなかった。
まだ産卵には早いと思ったのだろうか?
フタスジスズバチも、カタグロチビドロバチも狩蜂で蛾の幼虫を巣に運び入れて産卵する。
ムツバセイボウの幼虫は、その相手のハチの餌を横取りするようだ。
何でそんな面倒なことをするのか、なかなか複雑な世界である。
ところでムツバセイボウの名は腹部末端の突起(歯)が6個あるからだというのだが、その部分が翅に隠れてなかなか撮れなかった。
何とか撮れたのがこれで、片側の3個が見られる。
産卵に入っていくところと、穴からムツバセイボウが出て来るところを撮りたいが、これは難しそうである。
ちなみに、この穴はハチがあけたのではなく、カミキリの脱出口のようだ。
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