数年前にYさんから、シナノキにタケウチトゲアワフキというのがいるのを教えてもらった。
それが、我が家から至近距離でもいるのを見つけて毎年4月下旬ごろに撮影しているが、昨年はほとんど見ることができなかった。
自然の中ではなく、街路樹や施設の敷地内なので、枝が伐採されてしまったのが影響したようだ。
何とか羽化しているところを見たいと思い、今年は虫の発生も早いので、4月4日に見に行った。
今年も少ないが幼虫の巣を見つけた。
アワフキというが、実はトゲアワフキムシ科で、幼虫は泡の中ではなく硬い巣の中にいて樹液を吸っている。
ムネアカアワフキというのも同じトゲアワフキムシ科で桜の木だが硬い巣に幼虫がいる。
この排出液が1分に一回くらい出していたが、これが泡になると羽化も近いらしい。
今日行ってみるとまだ水滴を出していた。
違うシナノキに行ってみが、ここも巣が少なくなかなか見つからない。
ところが、なんともう羽化して成虫がいた。
ツノゼミのような立派な角がある。
これは、小楯板が発達したものである。
もう一匹いたが、これだとはっきりわかる。
ちなみに、ツノゼミは前胸背板が発達してツノ状になっている。
日本で見られるツノゼミはあまりツノになっていないが、トビイロツノゼミでもよくわかる。
これと比べても、タケウチトゲアワフキのツノは立派である。
「半翅目の昆虫は小楯板が発達して、アカスジカメムシやマルカメムシなど前翅を覆うものも多い。小楯板は,前胸背板同様に発達したくて仕方がない部分なのだろう。」
と、海野和男さんのデジタル昆虫記・ 小諸日記に書かれていた。
なるほど、そういうことなのか。
同じ枝にマルカメムシがいたが、カメムシなのに甲虫のようだなと思っていたが、この背中全体が小楯板なのか。
やはり昆虫は、変化が大きく面白い。
次は、あの巣穴から、幼虫がお尻を先にして出てきて、羽化するところを見てみたい。
タケウチトゲアワフキって、まるでツノゼミ見たいですね(*´ω`*)
ツノゼミよりも、ツノゼミらしき昆虫ですね(*´∀`)
毎年、この時期になると見たくなってしまいます。
お近くで観察出来ていいですね!
私の職場の近くにも近縁種見つけました。
※海外ですけど(╹◡╹)
Twitter:@yamatanken
お近くで観察出来ていいですね!
私の職場の近くにも近縁種見つけました。
※海外ですけど(╹◡╹)
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お元気そうですね。海外でも写真たくさん撮っていますね。yamatannkennさんに教えてもらったタケウチトゲアワフキが、当地で見られるのは良かったのですが、だんだん減ってきています。ちょっと心配です。
また、一緒に撮影したいですね。