【学位取り消し】
<早稲田大は30日までに、STAP細胞を発見したと主張した理化学研究所の元研究者、小保方晴子氏の博士号を取り消す方針を固めた。>と10/30「産経」が報じている。
http://www.sankei.com/affairs/news/151030/afr1510300016-n1.html
10/19のメルマガ【ノーベル賞】の項で、この問題に触れた。早稲田大がこの問題で毅然とした態度をとることを支持したい。
小保方個人とっては大損失だろうが、生命科学研究の社会的信用性を高めるにはこれが必要だ。対処に失敗して信用を失墜したままなのが、日本の考古学だろう。捏造の「主犯」である藤村新一に対しては「相澤賞」(岩宿を発見した相澤忠洋を記念する賞)の受賞が取り消されている。藤村はその後「精神病」と診断され、再婚して姓を変えた。
小保方晴子にもそういう道が残されているが、藤村と同様、メディアであれほど顔を売ったから、簡単には人びとの記憶から消えないだろう。
個人の責任については、それでよいと思うが、「旧石器捏造」事件では、さんざ藤村を利用した人たちの責任が一向に明白にされていない。これは「STAP細胞」事件も同様だ。
いま臆面もなく『縄文人からの伝言』(集英社新書, 2014/7)というような本を書いている岡村道雄は、師の芹澤長介の「前期旧石器時代」説を支持して「長介石器」と学会で揶揄された自然石を石器と「見なして」学位論文を書いた。
そのことを彼は「私は石ころの研究で学位をもらった」と自嘲の意をふくめて、ある人物(故人)に語っている。(角張淳一『旧石器捏造事件の研究』,鳥影社,2010/5)
2000/11に藤村新一の遺跡捏造を「毎日」がスクープするまでの約30年間に、「藤村遺跡」とそこから「発掘」された「旧石器」をもとに書かれた論文、出された著書や文学博士号がどれだけあるか分からない。
私は当時、「葬式進化論」という著書を執筆していた。葬制に関する人類の認識の変化と葬式の変化、宗教の進化を総合的に論じたものだが、日本語の文献に依拠した「縄文時代まで」の記述はすべてパーになった。以後、「病腎移植」事件の発生もあり、書く意欲を失ったままだ。
さらに悪いことに、日本考古学会の「検証委員会」は撤回すべき論文、著書、学位のリストを公表しなかった。だから日本の考古学文献は、不発地雷が埋まった「地雷原」のようなものになっていて、うかつに歩くと足下が爆発しかねない。これが日本の大衆の「考古学ブーム」がすっかり冷めた、主たる原因だと私は思う。
捏造をいち早く指摘した竹岡俊樹は感謝されるどころか、医学界における近藤誠のような処遇を受けている。これも学会が信頼を回復できない要因のひとつである。日本考古学協会も、早稲田の「学位取り消し」処分を教訓として、いっそうの信頼回復に努めてほしいと思う。
<早稲田大は30日までに、STAP細胞を発見したと主張した理化学研究所の元研究者、小保方晴子氏の博士号を取り消す方針を固めた。>と10/30「産経」が報じている。
http://www.sankei.com/affairs/news/151030/afr1510300016-n1.html
10/19のメルマガ【ノーベル賞】の項で、この問題に触れた。早稲田大がこの問題で毅然とした態度をとることを支持したい。
小保方個人とっては大損失だろうが、生命科学研究の社会的信用性を高めるにはこれが必要だ。対処に失敗して信用を失墜したままなのが、日本の考古学だろう。捏造の「主犯」である藤村新一に対しては「相澤賞」(岩宿を発見した相澤忠洋を記念する賞)の受賞が取り消されている。藤村はその後「精神病」と診断され、再婚して姓を変えた。
小保方晴子にもそういう道が残されているが、藤村と同様、メディアであれほど顔を売ったから、簡単には人びとの記憶から消えないだろう。
個人の責任については、それでよいと思うが、「旧石器捏造」事件では、さんざ藤村を利用した人たちの責任が一向に明白にされていない。これは「STAP細胞」事件も同様だ。
いま臆面もなく『縄文人からの伝言』(集英社新書, 2014/7)というような本を書いている岡村道雄は、師の芹澤長介の「前期旧石器時代」説を支持して「長介石器」と学会で揶揄された自然石を石器と「見なして」学位論文を書いた。
そのことを彼は「私は石ころの研究で学位をもらった」と自嘲の意をふくめて、ある人物(故人)に語っている。(角張淳一『旧石器捏造事件の研究』,鳥影社,2010/5)
2000/11に藤村新一の遺跡捏造を「毎日」がスクープするまでの約30年間に、「藤村遺跡」とそこから「発掘」された「旧石器」をもとに書かれた論文、出された著書や文学博士号がどれだけあるか分からない。
私は当時、「葬式進化論」という著書を執筆していた。葬制に関する人類の認識の変化と葬式の変化、宗教の進化を総合的に論じたものだが、日本語の文献に依拠した「縄文時代まで」の記述はすべてパーになった。以後、「病腎移植」事件の発生もあり、書く意欲を失ったままだ。
さらに悪いことに、日本考古学会の「検証委員会」は撤回すべき論文、著書、学位のリストを公表しなかった。だから日本の考古学文献は、不発地雷が埋まった「地雷原」のようなものになっていて、うかつに歩くと足下が爆発しかねない。これが日本の大衆の「考古学ブーム」がすっかり冷めた、主たる原因だと私は思う。
捏造をいち早く指摘した竹岡俊樹は感謝されるどころか、医学界における近藤誠のような処遇を受けている。これも学会が信頼を回復できない要因のひとつである。日本考古学協会も、早稲田の「学位取り消し」処分を教訓として、いっそうの信頼回復に努めてほしいと思う。
博論公表&訴訟もじさない。と諦めていないようです。
母親が「その道」の専門家なので「精神病」の引導わたしてあげるのも「家族愛」です。
さて、博士剥奪であれば理研にもぐりこむまでの「奨学金」返還の可能性に誰も触れませんね。
「ES細胞窃盗」告訴より「奨学金詐欺」告訴の方が
検察が受理しやすいはず。。
いったい誰が「STAP事件」の火消しの主導してるのでしょう?
逆切れしている小保方を旧石器捏造と比較してまぁ良しと…?
>さんざ藤村を利用した人たちの責任が一向に明白にされていない。これは「STAP細胞」事件も同様だ。
具体的に、「STAP細胞」事件で「さんざ」「利用した人たち」とは誰のことなんだろう? 難波先生なら、具体名を挙げて糾弾してほしいものだ。
そんな悪いヤツがいるなら、マスコミやネット社会が放置しているはずはないのだけど、どうして叩かれていないんだろう?
小保方は「甘やかされ病」なだけで、人間誰しも精神病を患っていますよ。
生活保護受給者で肉惣菜買いまくりでおやつ代に7千円使って29万円では足りないと人権を主張するオバサンとかと同様に甘やかされて。
学位くらい持たせてやっても良いじゃないか。
良い論文だったしよくやったよ彼女は。
マスコミも大儲けできただろうから、今こそ小保方氏を擁護してやれよ。
小保方は精神異常なのか博士号与えてもいい人物なのか、Mr.Sさん変節してますよねー。