ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【9/18/2017鹿鳴荘便りVer 2 序】

2017-09-19 09:20:46 | 難波紘二先生
台風18号の被害は予想より少なくひと安心しました。(昔台風の名前は「ジェーン」というように米人女性名がついていた。最近の米国報道を見るとハリケーンの名前は男性名と女性名が交互に付けられているようだ。日本でも無味乾燥な番号名をなんとか廃止できないのか、と思う。)

自宅西際の小川の音は今日は一際大きく聞こえます。きっと裏山の雨量が多かったのでしょう。
台風が来る前日にはこんな光景が見られました。(画像1)

裏山の中腹から立ちのぼる霧がそのまま低い雲に合流していました。こういう微気象現象は大雨が降る予兆です。

コンクリート縦道の下右には赤いネットを掛けたイチジクの樹があり、食べ頃の色づいた実が沢山なっています。左下には富有柿が赤くなりつつあります。
果樹で実がならないのが書庫脇のザクロとビワで、ひょっとしたら自家受粉ではダメなのか…と思っています。

吉野源三郎の名著「君たちはどう生きるか」(岩波文庫)は、私が監修した「大学新入生に薦める101冊の本」(岩波書店)でも取り上げました。本来は中学生・高校生の時代に読むべき本ですが、いまの大学生は読書離れで、未読の学生が多いと考えたからです。
それがなんとマンガ版で出版されました。
マンガ・羽賀翔一、原作・吉野源三郎:タイトルは同じで、マガジンハウスから今年8月に出ました。(¥1300)
私が最初に読んだのは、
『君たちはどう生きるか』 脇田和 ほか絵、新潮社〈新編日本少国民文庫 6〉、1956年。
で、医学生の頃、家庭教師に行った先で、子ども部屋の書棚にあるのを見つけ、数学かなんかの問題を解かせる間に、貪るように読んだのを覚えています。岩波文庫に入ったのは1982年と遅かった。

コペル君という中学生の日常風景がマンガで、彼の叔父さんの感想・コメント日記が原文の現代語訳で交互に載っているという構成になっています。
で、これに出て来る印象的な話は「人間分子の法則」。個々の人間が集まって家族、学校、社会、国家を構成するのであり、基本となるのは「個人」だという考え方(思想)です。

吉野は宇宙起源論とか原子物理には弱かったから、この思想を宇宙論にまで拡張できていませんが、個体が集合するとより上位レベルの存在が生まれるという思想は、素粒子・原子から社会・宇宙にまであてはまります。

私は普段風呂で石鹸を使わず、残り湯に入りタオルで身体を擦るだけですので、垢はほとんどでません。時に昔のようにお湯を洗面器に汲んで何回かかぶり、その後タオルに石鹸をなすりつけ身体を擦ります。お湯で身体を流したつもりでも、湯船に入ると肉眼では見えない小さな垢がお湯に溶けて水面に浮きます。(初めは溶けているが、やがて浮力により水面に浮かんでくる。)
見ていると水面の微小垢片がお湯のブラウン運動によって結合し、次第に小粒子となり、それがさらに結合して直径数ミリの白い島状塊になります。これはブラウン運動と島状粒子の万有引力により生じる現象だと思いました。

ビッグバンの衝撃により生じた素粒子が結合して原子ができ、原子が集合して宇宙塵ができ、宇宙塵が引力で結合して星が誕生し、遠心力と重力のバランスにより惑星が誕生した。つまり湯垢も宇宙の進化も原理は同じです。

ということを考えながらお湯の表面を観察していると、ついつい長湯をして湯温が冷め、あやうく風邪を引くところでした。

今回は
1.献本お礼など,
2.書き込みを読んで,
3.地震予知,
4.北朝鮮水爆実験,
5.侮日の起源,
6.「中央日報」の恐るべき無知
という6つの話題を取り上げました。詳しくは本文をご覧下さい。

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