【修復腎移植】
7/1(火)午前10:00から松山地裁で「修復腎移植患者裁判」の最後の公判がある。これで結審し、9月にも判決が出る。この裁判は基本的には「ある程度の危険があることを承知で、人工透析から離脱するために、患者が小径腎がんを用いた修復腎移植を選択する場合に、医師にそれを拒否する権限があるのか?」という問題だ。「ない」ことはもはや、常識だろう。
だから近藤誠の「がんもどき」理論が広く世の中に受け入れられている。医師のなすべきことは、患者にわかりやすく多様な選択肢をあげて、その中から患者の「自己決定」を促すことだ。
話がそれるが、近藤誠さんのHPを見つけた。「近藤誠がん研究所」とある。
http://www.kondo-makoto.com/
曾野綾子との対談本『野垂れ死にの覚悟』(KKベストセラー)が出たそうだ。元気でご活躍のようで何よりだ。
高橋幸春さんから「医薬経済」6/15号のご恵送を受けた。お礼申し上げます。連載の「修復腎移植の真実」が「第6回:真の医療とは」で終了となった。ご苦労さまでした。
この最後の記事では日本移植学会の理事長高原史朗阪大教授が、ノバルティス社の寄付金で寄付講座の教授に就任したこと、この講座2期目には大阪で有数の透析病院から資金2100万円が出ていること、日本臨床腎移植学会の理事長吉村了勇(京都府立医大教授)が関係する寄付講座にも、ノバルティス社から億単位の金が寄付されていることを、明らかにしている。
いずれも「利益相反(COI=Conflict of Interests)」が濃厚に疑われるケースだ。
こういういかがわしい人たちがトップにいて、日本の移植医療は前進できるのか?
移植外科医の福田康彦先生からメールがあった。
< ご存知かと思いますが、遂に5月の心臓死ドナー件数はゼロになりました。
ネットワークはその原因が分からないと言っていますが、脳死ドナーに目処が立てば現場の移植医たちは、心臓死ドナー摘出という辛い仕事から一目散に逃げ出した結果です。
この仕事は疲弊した現場医師たちにはもう無理です。
今年に入って広大の生体肝移植例も激減しているようで、日本は移植医療から益々遠ざかっているようです。アメリカでの日本人小児心移植への異常な寄付金集めのような型でしか、日本人は移植医療に関心を示さないのでしょうか。
残されたのは修復腎移植しかないようです。ここまで追い詰められれば移植学会も外圧に晒される筈ですが、今の幹部たちが立ち去らないと前向きにはなりません。
厚労省からの圧力が最も有効と思うのですが。
8月23日に米子市で中四国移植研究会が開かれますが、現役移植医のこの異常事態への思いを聞いてみようと思います。>
新聞は報じなかったが、「医薬経済」6/15の記事によると、日本ノバルティス社は4/3の記者会見で一連の不祥事の責任をとり、二之宮義泰社長、浅川一雄常務取締役・オンコロジー事業本部長、石川裕子ノバルティスホールディング=ジャパン社長が辞任し、すべてスイス本社の外国人が後任になっている。
新経営陣は「奨学寄付金の打ち切り」を表明しているから、現幹部の「立ち去り」は促進されるだろう。若手の移植医たちはぜひ「日本の移植医療をどう回復させるか」という問題に取り組んでほしい。
日本社会において移植医療への理解を拡げるには、「修復腎移植」の公認と普及が決定的に重要となる。そのためには、
1) 徳洲会による「先進医療」の再申請
2) ネットや著作での「修復腎移植」の支持発言
3) 「患者裁判」での勝訴
が必要となる。
この間、
1) 青山淳平『腎臓移植最前線』,光人社, 2007
2) 村口敏也『この国の医療のかたち:否定された腎移植』,創風社,2007
3) 白石拓『医師の正義』, 宝島社, 2008
4) 林秀信『修復腎移植の闘いと未来』, 生活文化出版, 2010
5) 青山淳平『小説修復腎移植』,本の泉社, 2013
6)高橋幸春『透析患者を救う!修復腎移植』,彩流社, 2013
といろいろ支持本が出た。
否定本は私が知る限り、
★ 相川厚『日本の臓器移植:現役腎移植医のジハード』, 河出書房新社, 2009
だけだ。東邦医大の相川厚教授は患者裁判の被告でもある。
情報発信力では支援者側が上まわっているが、移植学会側は臓器移植ネットワーク、厚労省と結託しているので、油断がならない。
裁判も、この間の法廷では原告側に有利な証拠が出されていると思うが、これも法廷での支援がまだ乏しい。
7/1の最終公判には前日から松山入りします。高橋幸春氏も前の日に来るそうです。
野村さん、河野さん、前回のように夕食を供に支援者が歓談する場を用意していただけませんか?
7/1(火)午前10:00から松山地裁で「修復腎移植患者裁判」の最後の公判がある。これで結審し、9月にも判決が出る。この裁判は基本的には「ある程度の危険があることを承知で、人工透析から離脱するために、患者が小径腎がんを用いた修復腎移植を選択する場合に、医師にそれを拒否する権限があるのか?」という問題だ。「ない」ことはもはや、常識だろう。
だから近藤誠の「がんもどき」理論が広く世の中に受け入れられている。医師のなすべきことは、患者にわかりやすく多様な選択肢をあげて、その中から患者の「自己決定」を促すことだ。
話がそれるが、近藤誠さんのHPを見つけた。「近藤誠がん研究所」とある。
http://www.kondo-makoto.com/
曾野綾子との対談本『野垂れ死にの覚悟』(KKベストセラー)が出たそうだ。元気でご活躍のようで何よりだ。
高橋幸春さんから「医薬経済」6/15号のご恵送を受けた。お礼申し上げます。連載の「修復腎移植の真実」が「第6回:真の医療とは」で終了となった。ご苦労さまでした。
この最後の記事では日本移植学会の理事長高原史朗阪大教授が、ノバルティス社の寄付金で寄付講座の教授に就任したこと、この講座2期目には大阪で有数の透析病院から資金2100万円が出ていること、日本臨床腎移植学会の理事長吉村了勇(京都府立医大教授)が関係する寄付講座にも、ノバルティス社から億単位の金が寄付されていることを、明らかにしている。
いずれも「利益相反(COI=Conflict of Interests)」が濃厚に疑われるケースだ。
こういういかがわしい人たちがトップにいて、日本の移植医療は前進できるのか?
移植外科医の福田康彦先生からメールがあった。
< ご存知かと思いますが、遂に5月の心臓死ドナー件数はゼロになりました。
ネットワークはその原因が分からないと言っていますが、脳死ドナーに目処が立てば現場の移植医たちは、心臓死ドナー摘出という辛い仕事から一目散に逃げ出した結果です。
この仕事は疲弊した現場医師たちにはもう無理です。
今年に入って広大の生体肝移植例も激減しているようで、日本は移植医療から益々遠ざかっているようです。アメリカでの日本人小児心移植への異常な寄付金集めのような型でしか、日本人は移植医療に関心を示さないのでしょうか。
残されたのは修復腎移植しかないようです。ここまで追い詰められれば移植学会も外圧に晒される筈ですが、今の幹部たちが立ち去らないと前向きにはなりません。
厚労省からの圧力が最も有効と思うのですが。
8月23日に米子市で中四国移植研究会が開かれますが、現役移植医のこの異常事態への思いを聞いてみようと思います。>
新聞は報じなかったが、「医薬経済」6/15の記事によると、日本ノバルティス社は4/3の記者会見で一連の不祥事の責任をとり、二之宮義泰社長、浅川一雄常務取締役・オンコロジー事業本部長、石川裕子ノバルティスホールディング=ジャパン社長が辞任し、すべてスイス本社の外国人が後任になっている。
新経営陣は「奨学寄付金の打ち切り」を表明しているから、現幹部の「立ち去り」は促進されるだろう。若手の移植医たちはぜひ「日本の移植医療をどう回復させるか」という問題に取り組んでほしい。
日本社会において移植医療への理解を拡げるには、「修復腎移植」の公認と普及が決定的に重要となる。そのためには、
1) 徳洲会による「先進医療」の再申請
2) ネットや著作での「修復腎移植」の支持発言
3) 「患者裁判」での勝訴
が必要となる。
この間、
1) 青山淳平『腎臓移植最前線』,光人社, 2007
2) 村口敏也『この国の医療のかたち:否定された腎移植』,創風社,2007
3) 白石拓『医師の正義』, 宝島社, 2008
4) 林秀信『修復腎移植の闘いと未来』, 生活文化出版, 2010
5) 青山淳平『小説修復腎移植』,本の泉社, 2013
6)高橋幸春『透析患者を救う!修復腎移植』,彩流社, 2013
といろいろ支持本が出た。
否定本は私が知る限り、
★ 相川厚『日本の臓器移植:現役腎移植医のジハード』, 河出書房新社, 2009
だけだ。東邦医大の相川厚教授は患者裁判の被告でもある。
情報発信力では支援者側が上まわっているが、移植学会側は臓器移植ネットワーク、厚労省と結託しているので、油断がならない。
裁判も、この間の法廷では原告側に有利な証拠が出されていると思うが、これも法廷での支援がまだ乏しい。
7/1の最終公判には前日から松山入りします。高橋幸春氏も前の日に来るそうです。
野村さん、河野さん、前回のように夕食を供に支援者が歓談する場を用意していただけませんか?