スタート地点へはバスがある。
しかし、スタート地点まで行くという嫁さんはバスに乗れないのではないか、
小心な私は(笑)、「選手以外が乗ることは出来ないのではないか」と心配になり、
昨年の私の選手用のタグでも首からつり下げさせようかとも思いましたが、
持ってきているはずがない(笑)。
まっ、様子を見て、適宜に、丁重にお願いすればバスには乗せてもらえるだろう・・・。
ところが、まったくのノーチェックでスタート地点行きバスに乗れてしまう。
小心な私は(笑)、「選手でないのですが、乗ること出来ますかと」尋ねることが出来ない。
さすが、朝4時前にバス乗り場へ来た人間を追い返したりはしませんでした。寛容に感謝。
しかし、夫婦で最前列に並んで座り、一方は普段着なのですから、さぞ滑稽だろうとも思う次第。
でも、ちらほらと応援の人たちも乗っているようで、「まっいいか」。
今朝は、いつもと違い、宿でのんびりとしましたので、着くとスタートまで約一時間。
すぐに、レースウェアに着替えて、擦れそうなところにたっぷりとワセリンを塗って。
股と脇と乳首と。
一番は、足首から下にべとべとに塗るのです。そして靴下をはく。
これは、最初のウルトラから続けている。癖になって、5㎞以上のレースだと、
塗らないと不安という靴擦れ対策。
そして、補給食には、
スズメバチのエネルギー源とやらをセットしましたので、昨年に続き、メインはそちら。
スタート2時間15分前に食べたおにぎりとカップうどん等の締めは、どこかのゼリーと
一部、スズメバチのエネルギー源の補給食。
普段から食事には気を遣っているつもりですが、レース前にしては、今回もかなりいい加減かも。
カップうどんは、うどんの糖質とスープで塩分と水分がとれればと単純に思っただけ。
スポンサー企業さんから提供されなければ、まず食べない代物。
だって、カップから環境ホルモンが溶出すると言われていますから…。
なんて、深く考えるでもなく、今日だけは良いかと。
トイレに行って大を一発。ガスは出るが、下痢はしていない。
とかく、大レース前というと、緊張で、下痢をしやすいものだから、不安でしたが、
とりあえずは、ガスだけ「著しく」良く出る状態(笑)。
西風クラブの先輩の中越さんが、よく冗談で言ってた「パワー」ですが、やっぱり不安。
ガスと一緒に実が出ないかと。
わかりやすく言うと、「屁と一緒に大が出てしまわないか」ということ。
スタート地点には、のんびり行きます。
堂々と入っていけば、わりと咎められないので、まるで招待選手のようにずけずけと入っていくのです。
前から三列目。ここからゆっくりスタートするのです。最初は、周りにおいて行かれますが、
身体の温まるのを感じて、㎞4分台に上がる頃には、だいだい周りは走れる連中ばかりになるのです。
疲れてくると、人間というのは細かい計算が出来なくなるものなのか、㎞4分半の後は、㎞5分になってしまうようで、
4分半で刻む人たちが、その前後のペースで走る、
5分で走る人が、その少々上下のタイムで刻むということらしい。
私も、どれだけ5㎞25分を切っていけるか、キロ5分をどれだけ切っているかという計算しかしないのです。
そうすると、だいたい「前後に、数人居る状態」となります。
あまり併走したり、後ろに着かないで、一人旅が好きな人が多いようです。
僕なんかは、誰か前に居ると抜きたくなるし、
後ろに着かれると「前へ出てくれ」「引っ張ってくれ」なんて勝手なことを言いますし、着いてこなければちぎりたくなるのです。
今回の秘密兵器は、調剤薬局や福祉施設を手広く経営する、井上さん(マラソンランナー)から差し入れの水無で飲める鎮痛剤。
左足の親指の付け根が痛むので、スタート前に一本。
20㎞手前でもう一本。40㎞手前でもう一本。1度に二本までは良いと聞いていましたが、ついつい三本目を飲んでしまいました。
それからがだめでした。飲まなければ良いのに、カヌー館のレストステーション60㎞過ぎで、一本。
70㎞過ぎに飲んだところ、口屋内の手前で、蛇行し始めました。
これは、やばい。ふらふらするし、胃がおかしい。
で、エイドで一切れずつ食べるのが規則(自分のルール)のバナナが食べられない。
ガス欠でもなさそうなのに、ふらふらしています。
多少弱気になって、ぶっ倒れて救急車で運ばれる光景が頭に浮かびます。
意識不明だったとしても、ウェストポーチに入っている、鎮痛剤を見つけてくれるだろうか。
とか、頭に浮かぶんです。
なんとか完走しなければと、次のエイドで水をたっぷり飲むこととする。
吐けば楽になるかも。
スポンサー提供のエネルギー補給飲料のボトルに水を入れてもらって、最大級の水分補給を計る。
といっても、コップ2杯ほどでしょうけど。
走りながら補給して、なんとか、ふらふらが止まりました。これは、薬のせいでしょう。たぶん。
その後は、自分の中で「お決まり」になりつつあるチョコを何個か食べて、復活を目指しますが、どうにもスピードが上がりません。
㎞6分を超えてしまいそうな1㎞もありましたが、エイドとトイレ以外のロスを除くと、5㎞30分かかったパートはなかったようです。
心理面では、
60㎞を超えると、後の距離を㎞6分で走ると、タイムがどうなるか簡単に想定が出来ます。
キロ6分だと、1時間で10㎞ですから・・。
30㎞の残りだと、3時間で走れる。これも、おおまかに30分単位で計算していきます。
そして、㎞6分を切った秒数だけ、短縮していくことになります。
途中で、7時間台行けますよと声をかけながら抜いていく、快調なペースで飛ばすランナーにおいて行かれましたが、
8時間30分前後かと冷静に分析。
今からのがんばりです。
ところが、踏ん張りがきかない。
今年は、距離を踏んでいないせいでしょうか。
昨年サポートしてくれた高間先生(接骨院の)から、
ラストの20㎞で盛り返したと聞いていましたので、ラストは上げられるのだと信じていたのです。
なのに、スピードが出ないので、こりゃいかんであります。
そこへ、レースナンバーの若い、中半に抜かした青年が追いついてきた。
そこで、駅伝魂に火がついた。抜かれたらついて行く。
結果的に、これが吉と出たか凶と出たか、抜き返して、見えないほどにちぎったのですが、
最後の2㎞ほどの登りで歩くほどのスピードになってしまった私は、
女子の2位の選手に食らいつくその青年に抜かされ、
女子の2位の選手に、「もう少しですよ」と励まされる始末です。
ちょっと、張り切りすぎました。
最後の坂を忘れていたわけではないのですが、300mほどの登りで、150m離されてしまいました(笑)。
自己ベストにわずか及ばずなのか。
速報値では、3秒及ばず、8時間22分23秒。
記録決定で、数秒の調整でもあればと思いますが。来年への宿題です。
結論。8時間20分を目指して走ると、なかなか切れないので、いっそ、8時間切りを目指すべきだと…。
そして、レース前に距離を伸ばすのではなく、一年中、普段から長い距離になれておくことです。
そうした準備の後、レース前には心配せず練習量を落とすことです。
来年がんばろう。8月~9月の走距離が昨年の三分の二ほどでありましたが、
まぁまぁ、走れたのかと、思うレースでした。
果たして、「屁」は、推進力になったのか、ブレーキになったのか。
果てしなき放屁の旅であった四万十ウルトラも終わり、来年は、夢の7時間台を目指す親父でありました。
男子総合15位。
陸連登録男子の部8位入賞。ということで、今年も、大会誌への掲載枠に入りました。
これで、10回目ほどの掲載です。
年代別順位ではない、陸連登録の部。
まだまだ、早く走りたい。そして、スピードより強いしっかりした走りを目指して。
100㎞の部総合入賞を目指そう。
しかし、スタート地点まで行くという嫁さんはバスに乗れないのではないか、
小心な私は(笑)、「選手以外が乗ることは出来ないのではないか」と心配になり、
昨年の私の選手用のタグでも首からつり下げさせようかとも思いましたが、
持ってきているはずがない(笑)。
まっ、様子を見て、適宜に、丁重にお願いすればバスには乗せてもらえるだろう・・・。
ところが、まったくのノーチェックでスタート地点行きバスに乗れてしまう。
小心な私は(笑)、「選手でないのですが、乗ること出来ますかと」尋ねることが出来ない。
さすが、朝4時前にバス乗り場へ来た人間を追い返したりはしませんでした。寛容に感謝。
しかし、夫婦で最前列に並んで座り、一方は普段着なのですから、さぞ滑稽だろうとも思う次第。
でも、ちらほらと応援の人たちも乗っているようで、「まっいいか」。
今朝は、いつもと違い、宿でのんびりとしましたので、着くとスタートまで約一時間。
すぐに、レースウェアに着替えて、擦れそうなところにたっぷりとワセリンを塗って。
股と脇と乳首と。
一番は、足首から下にべとべとに塗るのです。そして靴下をはく。
これは、最初のウルトラから続けている。癖になって、5㎞以上のレースだと、
塗らないと不安という靴擦れ対策。
そして、補給食には、
スズメバチのエネルギー源とやらをセットしましたので、昨年に続き、メインはそちら。
スタート2時間15分前に食べたおにぎりとカップうどん等の締めは、どこかのゼリーと
一部、スズメバチのエネルギー源の補給食。
普段から食事には気を遣っているつもりですが、レース前にしては、今回もかなりいい加減かも。
カップうどんは、うどんの糖質とスープで塩分と水分がとれればと単純に思っただけ。
スポンサー企業さんから提供されなければ、まず食べない代物。
だって、カップから環境ホルモンが溶出すると言われていますから…。
なんて、深く考えるでもなく、今日だけは良いかと。
トイレに行って大を一発。ガスは出るが、下痢はしていない。
とかく、大レース前というと、緊張で、下痢をしやすいものだから、不安でしたが、
とりあえずは、ガスだけ「著しく」良く出る状態(笑)。
西風クラブの先輩の中越さんが、よく冗談で言ってた「パワー」ですが、やっぱり不安。
ガスと一緒に実が出ないかと。
わかりやすく言うと、「屁と一緒に大が出てしまわないか」ということ。
スタート地点には、のんびり行きます。
堂々と入っていけば、わりと咎められないので、まるで招待選手のようにずけずけと入っていくのです。
前から三列目。ここからゆっくりスタートするのです。最初は、周りにおいて行かれますが、
身体の温まるのを感じて、㎞4分台に上がる頃には、だいだい周りは走れる連中ばかりになるのです。
疲れてくると、人間というのは細かい計算が出来なくなるものなのか、㎞4分半の後は、㎞5分になってしまうようで、
4分半で刻む人たちが、その前後のペースで走る、
5分で走る人が、その少々上下のタイムで刻むということらしい。
私も、どれだけ5㎞25分を切っていけるか、キロ5分をどれだけ切っているかという計算しかしないのです。
そうすると、だいたい「前後に、数人居る状態」となります。
あまり併走したり、後ろに着かないで、一人旅が好きな人が多いようです。
僕なんかは、誰か前に居ると抜きたくなるし、
後ろに着かれると「前へ出てくれ」「引っ張ってくれ」なんて勝手なことを言いますし、着いてこなければちぎりたくなるのです。
今回の秘密兵器は、調剤薬局や福祉施設を手広く経営する、井上さん(マラソンランナー)から差し入れの水無で飲める鎮痛剤。
左足の親指の付け根が痛むので、スタート前に一本。
20㎞手前でもう一本。40㎞手前でもう一本。1度に二本までは良いと聞いていましたが、ついつい三本目を飲んでしまいました。
それからがだめでした。飲まなければ良いのに、カヌー館のレストステーション60㎞過ぎで、一本。
70㎞過ぎに飲んだところ、口屋内の手前で、蛇行し始めました。
これは、やばい。ふらふらするし、胃がおかしい。
で、エイドで一切れずつ食べるのが規則(自分のルール)のバナナが食べられない。
ガス欠でもなさそうなのに、ふらふらしています。
多少弱気になって、ぶっ倒れて救急車で運ばれる光景が頭に浮かびます。
意識不明だったとしても、ウェストポーチに入っている、鎮痛剤を見つけてくれるだろうか。
とか、頭に浮かぶんです。
なんとか完走しなければと、次のエイドで水をたっぷり飲むこととする。
吐けば楽になるかも。
スポンサー提供のエネルギー補給飲料のボトルに水を入れてもらって、最大級の水分補給を計る。
といっても、コップ2杯ほどでしょうけど。
走りながら補給して、なんとか、ふらふらが止まりました。これは、薬のせいでしょう。たぶん。
その後は、自分の中で「お決まり」になりつつあるチョコを何個か食べて、復活を目指しますが、どうにもスピードが上がりません。
㎞6分を超えてしまいそうな1㎞もありましたが、エイドとトイレ以外のロスを除くと、5㎞30分かかったパートはなかったようです。
心理面では、
60㎞を超えると、後の距離を㎞6分で走ると、タイムがどうなるか簡単に想定が出来ます。
キロ6分だと、1時間で10㎞ですから・・。
30㎞の残りだと、3時間で走れる。これも、おおまかに30分単位で計算していきます。
そして、㎞6分を切った秒数だけ、短縮していくことになります。
途中で、7時間台行けますよと声をかけながら抜いていく、快調なペースで飛ばすランナーにおいて行かれましたが、
8時間30分前後かと冷静に分析。
今からのがんばりです。
ところが、踏ん張りがきかない。
今年は、距離を踏んでいないせいでしょうか。
昨年サポートしてくれた高間先生(接骨院の)から、
ラストの20㎞で盛り返したと聞いていましたので、ラストは上げられるのだと信じていたのです。
なのに、スピードが出ないので、こりゃいかんであります。
そこへ、レースナンバーの若い、中半に抜かした青年が追いついてきた。
そこで、駅伝魂に火がついた。抜かれたらついて行く。
結果的に、これが吉と出たか凶と出たか、抜き返して、見えないほどにちぎったのですが、
最後の2㎞ほどの登りで歩くほどのスピードになってしまった私は、
女子の2位の選手に食らいつくその青年に抜かされ、
女子の2位の選手に、「もう少しですよ」と励まされる始末です。
ちょっと、張り切りすぎました。
最後の坂を忘れていたわけではないのですが、300mほどの登りで、150m離されてしまいました(笑)。
自己ベストにわずか及ばずなのか。
速報値では、3秒及ばず、8時間22分23秒。
記録決定で、数秒の調整でもあればと思いますが。来年への宿題です。
結論。8時間20分を目指して走ると、なかなか切れないので、いっそ、8時間切りを目指すべきだと…。
そして、レース前に距離を伸ばすのではなく、一年中、普段から長い距離になれておくことです。
そうした準備の後、レース前には心配せず練習量を落とすことです。
来年がんばろう。8月~9月の走距離が昨年の三分の二ほどでありましたが、
まぁまぁ、走れたのかと、思うレースでした。
果たして、「屁」は、推進力になったのか、ブレーキになったのか。
果てしなき放屁の旅であった四万十ウルトラも終わり、来年は、夢の7時間台を目指す親父でありました。
男子総合15位。
陸連登録男子の部8位入賞。ということで、今年も、大会誌への掲載枠に入りました。
これで、10回目ほどの掲載です。
年代別順位ではない、陸連登録の部。
まだまだ、早く走りたい。そして、スピードより強いしっかりした走りを目指して。
100㎞の部総合入賞を目指そう。
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