ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【ガラパゴス基準】難波先生より

2017-11-26 22:51:44 | 難波紘二先生
【ガラパゴス基準】日本独自の医学正常値(基準値)は糖尿病の例だけでなく、血圧にもある。
「日経メディカル」が<高血圧の基準値「130/80 mmHg」に、米高血圧ガイドライン改訂>と報じた。

 日本の基準値が「140/90」なのは、高齢者が多いために高めに設定されている。(高橋長雄「小事典:身体の手帖、薬よりよく効く101話」講談社ブルーバックス、「血圧」の項)

 日本は世界一の高齢化社会であり、「病人」を少なくするためにも、人口の年齢構成にあわせた「医学的基準値」が必要だという意見には賛成する。「ガラパゴス基準」のすべてが悪いわけではない。
 たんなる老化に過ぎないものを、「病気」にしていたら、日本の社会保障制度は破綻するだろう。

 この前、「中国の人口」について書いた。
 中国は、1979年から「一人っ子政策」を始め、2015年まで続いたので、深刻な社会問題が発生していると、例の「文藝春秋」2016新年号にあった(福島香「中国<一人っ子政策>廃止は遅すぎた」)。
 何しろ二人目を産んだ夫婦には年収の6〜10数倍の罰金が科されたという。最初が男の子だった夫婦は以後、避妊したので、4人の祖父母から甘やかされ「小皇帝」と呼ばれた。

 で、政策転換により出生率が増えるかと思いきや、「少子高齢化」はやまず、労働人口は毎年300万人減少しているという。
 理由は単純で子供の教育費が1人の場合で、家計収入の約30%、2人になると約6割になるからだという。日本と同じように「子育てはコスパが悪い」と考える若い人が増えているのだ。
 「他山の石」というが、独裁社会で政策が間違っていたら、悲惨なことになる。中国から学ぶべき点も多いと思った。

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