【歴史認識】11/14「朝鮮日報」が「日本を見る眼、世界が馬鹿なのか」と題する、面白いコラムを載せている。韓国最大の新聞で、反日姿勢で知られてきた。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/13/2013111301243.html
安倍首相の韓国を指して「愚かな国だ」との発言があったとか、なかったとかが週刊誌を賑わしているが、事実かどうかは知らない。しかし、「度し難い国だ」と多くの日本人が思っているのは事実だろう。
「朝鮮日報」のコラムは韓国人に歴史的事実を示し、「もっと理性的になろう」と呼びかけている。要点は以下の通りだ。
<1965年6月22日に結ばれた韓日基本条約と同時に、韓日は請求権に関する問題が「完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認する」との点で合意した。
「1945年8月15日以前に生じた事由に基づくものに関しては、いかなる主張もすることができないものとする」とも明記された。
韓国は当時受け取った3億ドルの経済協力資金で浦項総合製鉄(現ポスコ)の製鉄所、京釜高速道路、発電所を建設し、経済の奇跡の足掛かりを築いた。
ところが、韓国の裁判所は最近、日本に再び賠償を命じる判決を下した。韓国と同様の内容で日本と請求権協定を結んだアジア4カ国ではそういうことは起きていない。
韓国が日本帝国主義によって受けた被害が他国よりはるかに大きいのは事実だが、国際社会は韓国を状況次第で国際的な約束まで覆す国として捉えているようだ。
「楊相勲(ヤン・サンフン)論説室長」>
11/17日曜日の「産経」でも、ソウル駐在の黒田勝弘記者がこの記事を取り上げて論じていた。http://sankei.jp.msn.com/world/news/131117/kor13111703020000-n2.htm
「反日」とは別に韓国には「克日」という言葉があるそうだ。「日本に追いつき、追い越せ」という意味だろう。ぜひ「克日」の方でノーベル賞受賞者を18人以上、韓国から出してもらいたいものだ…。
ただ、「朝鮮日報」コラムには、いくつかの基本的な誤りがある。
1951年9月の「サンフランシスコ講和会議」に、現中国政府(共産党政権)、韓国、北朝鮮は招待されなかった。理由は、これらの政権が戦後に成立したもので、過去に日本と交戦関係になかったからだ。台湾政府(蒋介石政権)は招待された。ソ連、チェコ、ポーランドは招待されたが調印を拒否した。
このため、その後日本は、日韓、日中、日ソと個別的な基本条約(平和条約)を結ぶ必要が生じたのである。当時のチェコとポーランドはソ連の「衛星国家」だったから、親分国の言いなりになるしかなかった。
1965年9月、当時、軍事クーデターにより独裁政権を樹立していた朴正煕韓国大統領(朴槿恵現大統領の父)との間に、「日韓基本条約」が結ばれた。日本政府は佐藤栄作首相が代表であった。背景には、激化するベトナム戦争に韓国と日本を協力させようという米国(ジョンソン大統領)の思惑もあった。
この「日韓基本条約」で
1)日本は韓国を朝鮮半島における「唯一の合法的政府」として承認する。(このため「日本国政府旅券」では、世界中で「北朝鮮」のみが渡航禁止国になっている。
アントニオ猪木議員は、そういう歴史的経緯すら知らず、無断渡航したのだから、国会で懲罰動議が可決されるのは当たり前だ。こういう男を選んだ国民が悪い。)
2)1910年8月22日 (「日韓合併条約」成立日)以前に両国間に結ばれた条約・協定はもはや無効であることを確認する。(「日韓合併条約」とそれ以前のあらゆる条約・協定が失効したという意味)
3)日韓双方の「請求権問題」は「完全かつ最終的に解決された」ことを確認する。
(朝鮮人の所有地などを日本人が収奪したのは事実だが、他方で日本は電気、電信・電話、鉄道、道路の建設や郵便制度、学校制度の普及などに、多額のインフラ投資を行った。
個人や会社が保持していた不動産、金融資産などもあるが、これらはすべて引き揚げ時に放棄している。
日本側はこれらの在朝鮮資産に対して請求権を放棄する。また韓国は徴用工などに対する請求権を放棄し、以後は国内問題として韓国政府が解決する、という意味である。
11/18「朝鮮日報」は「関東大震災の際の韓国人被害者名簿が在日韓国大使館で見つかった」と報じている。http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/18/2013111800492.html
関東大震災は1923=大正12年で、その時韓国大使館などなかった。恐らく日本警察が虐殺の拡大を防ぐために、関東地方の朝鮮人を千葉県に避難させた時の名簿の写しに過ぎないだろう。その人数と「朝日」=略したら「ちょうにち」と読む。「あさひ」ではない=が報じる人数と一致している。)
4)日本は韓国に対して、無償供与3億ドル、政府借款2億ドル、3億ドル以上の民間貸付け、を行う。
という4項目の基本が決定されている。(朴政権は、この条約の批准を国会で強硬採決した。また、「調印」が行われた同年6月以後、ベトナムに多数の韓国軍を派兵し「慰安婦問題」を引き起こしている。)
韓国政府は、この時に日本から支払われた「賠償金」3億ドルから、いわゆる「慰安婦」、「徴用工」などに対する補償金を支払うべきであったのに、それを怠った。
日本政府から金が支払われた事実すら、韓国では報道されなかった。条約付帯文書も機密扱いされ、長年公表されなかった。
「韓国が日本帝国主義によって受けた被害が他国よりはるかに大きいのは事実」という、ヤン論説室長の主張は、実証的データにより証明されていない。
「国際社会は韓国を状況次第で国際的な約束まで覆す国として捉えている」
この認識は正しい。北朝鮮、韓国、中国は、この順に「困った隣国」だと日本人の多くは考えているし、欧米諸国の認識もそうだ。
歴史問題を正しく認識するには、直接の利害関係がない第三者の観察記録が重要である。ところが不幸なことに、朝鮮の李王朝は長年鎖国と排外主義に徹してきたので、そのような記録に乏しい。
1)17世紀の初め、船が難破して朝鮮で捕囚になったオランダ人船員ハメルによる「朝鮮幽囚記」(東洋文庫)
2)朝鮮に行ったことのないカトリックのダレ神父がパリで文献や宣教師からの報告書を元にまとめた「朝鮮事情」(1874, 東洋文庫)、
3)ロシア帝国参謀本部の軍人たちによる朝鮮偵察記、チャガイ編「朝鮮旅行記」(1885~1896、刊行は1958、東洋文庫)
があるが、いずれも20世紀初頭の事情は含まれていない。
わずかに、
4)英国の女性旅行家・文化人類学者、イサベラ・バード「朝鮮紀行」(1905、講談社学術文庫)
5)カナダ人新聞記者で英国「デイリー・メール」紙特派員としてソウルに滞在したマッケンジー「朝鮮の悲劇」(1908、東洋文庫)
があるのみであろう。
このうち、バードは「親日」の色がつよく、日本の進出で朝鮮の文明・文化が開花して行く様子を肯定的に記載している。マッケンジーは、カナダ人として朝鮮の独立が冒されて行く情勢に憤慨し、「抗日義兵」も取材している。
6)防衛大学教授(陸将補)、佐々木春隆「韓国独立運動の研究」(国書刊行会, 2012)は、著者が陸軍士官学校の卒業でもあり、「大陸打通作戦」(光人社NF文庫, 2008)という著書もあるくらいで、軍事的記載が中心だが、900ページ近い大著で、朝鮮併合から独立回復までの過程を、多くの警察、朝鮮総督府、陸軍憲兵隊の資料などをもとに、比較的公正に著述している。
今の韓国の「反日」は朴政権以来の「反日教育」の結果だが、韓国メディアがそれに全面協力したことはまちがいない。しかし、韓国の知識人やジャーナリストは、これらの基本的文献をどの程度読んでいるのであろうか?
日本語で書かれた「近代朝鮮史」に関する日本の学者による本を読んでみても、イデオロギーが先行していて、とても基本文献がきちんと読み込まれているとは思えない。
例えば、
趙景達「近代朝鮮と日本」(岩波新書)
金重明「物語・朝鮮王朝の滅亡」(岩波新書)
山辺健太郎「日韓併合小史」(岩波新書)
海野福寿「韓国併合」(岩波新書)
「朝鮮併合」は1910年8月だが、その前に朝鮮政府は軍隊を解散(1907/8)し、警察権を朝鮮総督府(初代総督=伊藤博文)に移管することに同意している。「朝鮮併合」に際して、日本が送った治安部隊の兵力はわずか3万人であり、これで2000万人の国民を押さえ込んだのである。
ここに至るまでの朝鮮国王(当時は「皇帝」)の無能さと失策の数々にはあきれてしまう。
このような王室を韓国人が本当に敬愛しているのであれば、スペインのように王制を復活したらよかろうに、と思う。日本は朝鮮併合後も、「王」の称号を認め、旧廷臣には爵位を与えている。今でも旧王族は生きているはずだ。
その後、失職した軍人が中心になり、「反日義兵」運動が起こっている。しかし、その武器たるや「先ごめ式火縄銃」と刀剣で、将校による統率も作戦もないゲリラ活動であり、これは、ベトナム戦争で「ベトコン村」がそうだったように、匿った村ぐるみ破壊されている。連発銃と機関銃を持った日本軍に勝てるわけがない。
村落破壊の状況は、マッケンジー「朝鮮の悲劇」が写真入りで詳しく記載している。
ヤン・サンフン記者の論説がどの程度、韓国社会に受け入れられるか、あるいは憤激のタネとなるのかわからないが、韓国の人たちはもっと実証的に自国の歴史を勉強してもらいたいと思う。
呉知泳「東学史」(東洋文庫, 1970)など、頼山陽「日本外史」みたいなもので、ほとんど小説ではないか。11/16「産経」黒田勝弘ソウル特派員の「大統領の軟弱な歴史認識」というコラムは、このあたりを衝いていて、なかなか面白かった。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131116/kor13111608230002-n1.htm
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/13/2013111301243.html
安倍首相の韓国を指して「愚かな国だ」との発言があったとか、なかったとかが週刊誌を賑わしているが、事実かどうかは知らない。しかし、「度し難い国だ」と多くの日本人が思っているのは事実だろう。
「朝鮮日報」のコラムは韓国人に歴史的事実を示し、「もっと理性的になろう」と呼びかけている。要点は以下の通りだ。
<1965年6月22日に結ばれた韓日基本条約と同時に、韓日は請求権に関する問題が「完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認する」との点で合意した。
「1945年8月15日以前に生じた事由に基づくものに関しては、いかなる主張もすることができないものとする」とも明記された。
韓国は当時受け取った3億ドルの経済協力資金で浦項総合製鉄(現ポスコ)の製鉄所、京釜高速道路、発電所を建設し、経済の奇跡の足掛かりを築いた。
ところが、韓国の裁判所は最近、日本に再び賠償を命じる判決を下した。韓国と同様の内容で日本と請求権協定を結んだアジア4カ国ではそういうことは起きていない。
韓国が日本帝国主義によって受けた被害が他国よりはるかに大きいのは事実だが、国際社会は韓国を状況次第で国際的な約束まで覆す国として捉えているようだ。
「楊相勲(ヤン・サンフン)論説室長」>
11/17日曜日の「産経」でも、ソウル駐在の黒田勝弘記者がこの記事を取り上げて論じていた。http://sankei.jp.msn.com/world/news/131117/kor13111703020000-n2.htm
「反日」とは別に韓国には「克日」という言葉があるそうだ。「日本に追いつき、追い越せ」という意味だろう。ぜひ「克日」の方でノーベル賞受賞者を18人以上、韓国から出してもらいたいものだ…。
ただ、「朝鮮日報」コラムには、いくつかの基本的な誤りがある。
1951年9月の「サンフランシスコ講和会議」に、現中国政府(共産党政権)、韓国、北朝鮮は招待されなかった。理由は、これらの政権が戦後に成立したもので、過去に日本と交戦関係になかったからだ。台湾政府(蒋介石政権)は招待された。ソ連、チェコ、ポーランドは招待されたが調印を拒否した。
このため、その後日本は、日韓、日中、日ソと個別的な基本条約(平和条約)を結ぶ必要が生じたのである。当時のチェコとポーランドはソ連の「衛星国家」だったから、親分国の言いなりになるしかなかった。
1965年9月、当時、軍事クーデターにより独裁政権を樹立していた朴正煕韓国大統領(朴槿恵現大統領の父)との間に、「日韓基本条約」が結ばれた。日本政府は佐藤栄作首相が代表であった。背景には、激化するベトナム戦争に韓国と日本を協力させようという米国(ジョンソン大統領)の思惑もあった。
この「日韓基本条約」で
1)日本は韓国を朝鮮半島における「唯一の合法的政府」として承認する。(このため「日本国政府旅券」では、世界中で「北朝鮮」のみが渡航禁止国になっている。
アントニオ猪木議員は、そういう歴史的経緯すら知らず、無断渡航したのだから、国会で懲罰動議が可決されるのは当たり前だ。こういう男を選んだ国民が悪い。)
2)1910年8月22日 (「日韓合併条約」成立日)以前に両国間に結ばれた条約・協定はもはや無効であることを確認する。(「日韓合併条約」とそれ以前のあらゆる条約・協定が失効したという意味)
3)日韓双方の「請求権問題」は「完全かつ最終的に解決された」ことを確認する。
(朝鮮人の所有地などを日本人が収奪したのは事実だが、他方で日本は電気、電信・電話、鉄道、道路の建設や郵便制度、学校制度の普及などに、多額のインフラ投資を行った。
個人や会社が保持していた不動産、金融資産などもあるが、これらはすべて引き揚げ時に放棄している。
日本側はこれらの在朝鮮資産に対して請求権を放棄する。また韓国は徴用工などに対する請求権を放棄し、以後は国内問題として韓国政府が解決する、という意味である。
11/18「朝鮮日報」は「関東大震災の際の韓国人被害者名簿が在日韓国大使館で見つかった」と報じている。http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/18/2013111800492.html
関東大震災は1923=大正12年で、その時韓国大使館などなかった。恐らく日本警察が虐殺の拡大を防ぐために、関東地方の朝鮮人を千葉県に避難させた時の名簿の写しに過ぎないだろう。その人数と「朝日」=略したら「ちょうにち」と読む。「あさひ」ではない=が報じる人数と一致している。)
4)日本は韓国に対して、無償供与3億ドル、政府借款2億ドル、3億ドル以上の民間貸付け、を行う。
という4項目の基本が決定されている。(朴政権は、この条約の批准を国会で強硬採決した。また、「調印」が行われた同年6月以後、ベトナムに多数の韓国軍を派兵し「慰安婦問題」を引き起こしている。)
韓国政府は、この時に日本から支払われた「賠償金」3億ドルから、いわゆる「慰安婦」、「徴用工」などに対する補償金を支払うべきであったのに、それを怠った。
日本政府から金が支払われた事実すら、韓国では報道されなかった。条約付帯文書も機密扱いされ、長年公表されなかった。
「韓国が日本帝国主義によって受けた被害が他国よりはるかに大きいのは事実」という、ヤン論説室長の主張は、実証的データにより証明されていない。
「国際社会は韓国を状況次第で国際的な約束まで覆す国として捉えている」
この認識は正しい。北朝鮮、韓国、中国は、この順に「困った隣国」だと日本人の多くは考えているし、欧米諸国の認識もそうだ。
歴史問題を正しく認識するには、直接の利害関係がない第三者の観察記録が重要である。ところが不幸なことに、朝鮮の李王朝は長年鎖国と排外主義に徹してきたので、そのような記録に乏しい。
1)17世紀の初め、船が難破して朝鮮で捕囚になったオランダ人船員ハメルによる「朝鮮幽囚記」(東洋文庫)
2)朝鮮に行ったことのないカトリックのダレ神父がパリで文献や宣教師からの報告書を元にまとめた「朝鮮事情」(1874, 東洋文庫)、
3)ロシア帝国参謀本部の軍人たちによる朝鮮偵察記、チャガイ編「朝鮮旅行記」(1885~1896、刊行は1958、東洋文庫)
があるが、いずれも20世紀初頭の事情は含まれていない。
わずかに、
4)英国の女性旅行家・文化人類学者、イサベラ・バード「朝鮮紀行」(1905、講談社学術文庫)
5)カナダ人新聞記者で英国「デイリー・メール」紙特派員としてソウルに滞在したマッケンジー「朝鮮の悲劇」(1908、東洋文庫)
があるのみであろう。
このうち、バードは「親日」の色がつよく、日本の進出で朝鮮の文明・文化が開花して行く様子を肯定的に記載している。マッケンジーは、カナダ人として朝鮮の独立が冒されて行く情勢に憤慨し、「抗日義兵」も取材している。
6)防衛大学教授(陸将補)、佐々木春隆「韓国独立運動の研究」(国書刊行会, 2012)は、著者が陸軍士官学校の卒業でもあり、「大陸打通作戦」(光人社NF文庫, 2008)という著書もあるくらいで、軍事的記載が中心だが、900ページ近い大著で、朝鮮併合から独立回復までの過程を、多くの警察、朝鮮総督府、陸軍憲兵隊の資料などをもとに、比較的公正に著述している。
今の韓国の「反日」は朴政権以来の「反日教育」の結果だが、韓国メディアがそれに全面協力したことはまちがいない。しかし、韓国の知識人やジャーナリストは、これらの基本的文献をどの程度読んでいるのであろうか?
日本語で書かれた「近代朝鮮史」に関する日本の学者による本を読んでみても、イデオロギーが先行していて、とても基本文献がきちんと読み込まれているとは思えない。
例えば、
趙景達「近代朝鮮と日本」(岩波新書)
金重明「物語・朝鮮王朝の滅亡」(岩波新書)
山辺健太郎「日韓併合小史」(岩波新書)
海野福寿「韓国併合」(岩波新書)
「朝鮮併合」は1910年8月だが、その前に朝鮮政府は軍隊を解散(1907/8)し、警察権を朝鮮総督府(初代総督=伊藤博文)に移管することに同意している。「朝鮮併合」に際して、日本が送った治安部隊の兵力はわずか3万人であり、これで2000万人の国民を押さえ込んだのである。
ここに至るまでの朝鮮国王(当時は「皇帝」)の無能さと失策の数々にはあきれてしまう。
このような王室を韓国人が本当に敬愛しているのであれば、スペインのように王制を復活したらよかろうに、と思う。日本は朝鮮併合後も、「王」の称号を認め、旧廷臣には爵位を与えている。今でも旧王族は生きているはずだ。
その後、失職した軍人が中心になり、「反日義兵」運動が起こっている。しかし、その武器たるや「先ごめ式火縄銃」と刀剣で、将校による統率も作戦もないゲリラ活動であり、これは、ベトナム戦争で「ベトコン村」がそうだったように、匿った村ぐるみ破壊されている。連発銃と機関銃を持った日本軍に勝てるわけがない。
村落破壊の状況は、マッケンジー「朝鮮の悲劇」が写真入りで詳しく記載している。
ヤン・サンフン記者の論説がどの程度、韓国社会に受け入れられるか、あるいは憤激のタネとなるのかわからないが、韓国の人たちはもっと実証的に自国の歴史を勉強してもらいたいと思う。
呉知泳「東学史」(東洋文庫, 1970)など、頼山陽「日本外史」みたいなもので、ほとんど小説ではないか。11/16「産経」黒田勝弘ソウル特派員の「大統領の軟弱な歴史認識」というコラムは、このあたりを衝いていて、なかなか面白かった。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131116/kor13111608230002-n1.htm
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