ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【ゼロ金利と新商法】難波先生より

2016-03-28 11:28:46 | 難波紘二先生
【ゼロ金利と新商法】
 前回「ショーンK」のところで書いたカール・シファキス「詐欺とペテンの大百科」(Facts on File, 1993)の終り「Z」項を読んでいて、「0-Interest Financing Plans」という項目があるのを見つけた。はじめ「0」を「オー」と読んだので、なぜこれがZ項にあるのかわからなかった。「ゼロ金利」の意味だと判り、がぜん興味が湧いた。「黒田日銀」ではないか。以下英文の要旨。

<ゼロ金利財政計画=いかがわしい販売口上
 消費者のある人たちは、自動車メーカーや家電量販店の売り上げ文句「ゼロ金利財政プラン」をせいぜい、いかがわしいものと糾弾している。
 事実、そのようなプランは実際には存在しない。誰も対価なくして、ことにお金なしでは、ものを提供しない。車や電化製品や宝石が、利息なしの分割払いで提供されるならば、確かなのはこういうことだ:金融のコストは販売価格の中にすでに押し込まれている。
 実際の値段交渉において、車のディーラーやディスカウントショップのオーナーは、値下げ幅の下限を上げるだけだ。同じ原理は車のディーラーが、クレジット払いなら「無料で冬用タイアに付け替える」というのにも当てはまる。明らかにタイアの価格は利払いの中に組み込まれているのだ。>

 読みながら思わず声をあげて笑ってしまった。
 アホノミクスはついに「ゼロ金利」にまで追いこまれてしまった。今売れ筋の商品は金庫だそうだが、たぶん次には日本にも「分割払いなら頭金なしでよい」という商法が登場するだろうと思った。諸子も夢ゆめ、騙されないように。
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