ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【転院】難波先生より

2013-03-14 12:15:28 | 難波紘二先生
【転院】10時に家を出て、糖尿病の検査と転院のために病院に行きました。
 HbA1c 6.9%、血糖正常、尿タンパク陰性で、1月の値を維持していました。これで次回から近くの診療所に転院することにし、紹介状を出してもらいました。
カルテのコピーを請求したところ、「院内委員会」で審査があるのだそうで「申請書」を書かされました。本人が請求しているのだから文句なかろうと思うのに、医事課の係員が出てきてぐだぐだ言うので、ケンカしてしまいました。「閲覧料金」と「複写料金」がかかりますが、これだ大学図書館の複写費よりも高い。
 何だかおかしいですね。それに全部自分で記入したのに「申請手数料」まで取られました。
 ここまでやるのだったら、こっちも却下されたら民事訴訟を起こします。


 午後は炭酸リチウムと睡眠薬の処方をしてもらっている別の病院を受診して、戻ったら17:30頃だった。まる一日かかります。
 それにしても、昔の病院の待合室には見るからに病人という人が多かったが、今朝、医療センターで見た待合室の人たちは10人中9人までは健康そうに見えた。痛みで顔をしかめている人も、貧血でやつれた人も、体を横たえている人もいなかった。「ヒポクラテス顔貌」といって、余命がもうあまりないと一目でわかる患者が昔の待合室にはいたものだが、それはもう消えた。みな、「健康でヒマがあるから病院に来ている」感じである。


 ギリシア語の面白いところは、古代からほとんど変化していない点にある。いつかミラノのホテルのバーで働いていたギリシアのボーイが、「医学用語は全部わかる。なぜならみなギリシア語だから」と、こればかりは胸を張って言ったことがある。


 「イアトロス(Iatros)」は「医者」のことである。旧約聖書の冒頭は「創世記(Genesis)」である。これもギリシア語で、Genesisは「創造」という意味である。この2語を組み合わすと「Iatrogenic」(医者がつくる)という言葉ができる。れっきとした医学用で、「医原病(iatrogenic disease)」という言葉もある。
 主治医の話によると「糖尿病学会基準」によると、糖尿病患者の最高血圧は130mmHgが正常の上限で、それ以上は「高血圧」なるのだそうだ。これも学会が上限を低く設定して、高血圧患者を増やし、降圧剤を出すことを正当化するためである。
 日本の学会はいまや「同業者組合」になっていて、学問の進歩とか患者の福祉とかには関係ない団体であることを、人々は知るべきだ。
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