ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【読書欄】難波先生より

2013-07-22 22:06:25 | 難波紘二先生
【読書欄】を読むのが日曜日の新聞を開く楽しみだ。今日は、
 毎日か5本、産経から1本の書評を切り抜いた。中国は切り抜くに値する書評ゼロ。


 そこで以下の本について、電子ブックがあるかどうかをアマゾンで調べた。
 1)J. ガートナー:「世界の技術を支配するベル研究所の興亡」(文藝春秋, \2520)
 2)有山照雄:「情報覇権と帝国日本 I:海底ケーブルと通信社の誕生」(吉川弘文舘, \4930)
 3)R.パワーズ:「幸福の遺伝子」(新潮社, \2940)
 4)渡辺賢治:「漢方医学」(講談社, \1575)
 5)八木澤高明:「マオキッズ」(小学館, \1575)
 6)筒井康隆:「聖痕」(新潮社, |1470)
 結果は、電子ブックで入手できるものは1冊もなかった。



 出版社が大手取次に渡す価格は定価の6掛けが標準だから、その値段で電子ブックを販売しても損はないだろうに。
 やはり日本の出版界は、電子ブックへの対応が大きく遅れているようだ。例の「ガラパゴス化」だろう。


 それにしても本が高い。毎年、大学の教官、事務官のOBの集まり「みなみ会」が今年は会場を換えて、ホテルにして会費を5000円から7000円にアップしたら参加者が4割も減った。定年後の暮しには2000円の差が響くのだ。


 本の市場が縮小しており、定価を<確実に売れる部数+宣伝用無料配布部数+著者保証(買い取り)部数>を基に、「損をしない値段」に設定するからこうなる。基本的には売れる部数で値段を設定する医書と同じ価格決定法である。
 買い手の防衛策は時間差購入により、AMAZONで「書評流れ本」を安く入手することである。時に著者献本のカード入りが入手できる。


 英語の医書だと、たいていDVDが付いていて、電子辞書感覚で使えるし、引用論文はPubMedの原著にすぐにあたれるようになっている。日本語医書にはまだそういうものがない。


 産経10面の「論壇 8月号」に「文藝春秋」8月号の特集、「がん幹細胞」と「万波手記」が取りあげられている。
 論者はがん幹細胞研究に研究費が出ないのも、修復腎移植が解禁されないのも、降圧剤の効果に関する論文でデータの捏造が行われたのも、「組織悪」だとしている。修復腎移植を阻止している組織悪の巨魁は、高原史移植学会理事長というわけだ。
 参考までにPDFを添付します。
 高橋幸春(麻野涼)さんの努力も、これである程度、報いられたと言えましょう。
 次はこっちの番だ…原稿締め切りまであと2日しかない。
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