毛津有人の世界

毛津有人です。日々雑感、詩、小説、絵画など始めたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

メドゥーサの首

2025-01-26 08:24:29 | 一日一絵 (自選絵画100選)

 portrait of Medousa

oil 54x38cm 2015

いま老人施設に入ってますます元気な我が96歳になる母があるとき若い自分にこういったことがある。「この世で本当に怖いのは女やで」と。しかし女性との関係で散々な目を体験してからもやはり自分は女性の存在には感謝している。この世に女性がいなければ自分が生まれてくることもなかったし、生まれる理由もなかった、生まれてみても生きる意味を少しも見出せなかったと確信している。さほどに自分にとって女性の存在は大きい。だから一度や二度の失敗でもう異性への関心をなくしてしまっている人間を見ると哀れを感じてならない。反対に社会的身分もわきまえず現職の警官が盗撮に励んだり検察庁の職員が痴漢行為に走ったり権力をかさに着てセクハラを続けていたタレントの話などを聞くと無暗と腹が立ってならない。これらは本能のなせる業ではなく、全く変態のなせる業でしかないからだ。どうしてこんなにも美しい自分とは対照の生き物を素直に愛し崇拝できないのかが自分には今でも合点がいかない。自分は恋愛至上主義で一生をやってきた。巡り合った女性の数はものすごいものだ。今も毎日高峰秀子、佐藤愛子ご両人のご本で幸せを頂戴している。一日一時間の美人画製作もいとおしくある。イギリスにいて毎日Facebookで冗談を言い合っている絵仲間も年金受給者になっているが、恋しい間柄ではある。本当に僕などは無一文の老醜漂う孤独な日本人に過ぎないが、まだ少しも女性を賛美する心が衰えていないことを喜ぶばかりだ。

 
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野性イノシシとの出会い

2025-01-26 05:11:36 | 動物画

油彩 15x20㎝ 2019年

外国のビデオでは大きく成長しない仔豚サイズのぶたをペットにしている絵をよく目にするのだけど、日本人がこれをやっているのはまだ見たことがない。僕はぶたはとても良い性格をしていてペットにすればきっと可愛い生き物だと見ているのだけど、トイレのしつけは出来るのだろうか、そこがネックだと思う。数年前にオーストラリアの友人を案内して奈良公園を散歩していたら東大寺の裏当たりの静かな庭園に真昼間猪が現れたのには驚いた。あたりには草をはむ鹿の集団がいたから安全だと思って出てきたのだろうか。それとも己れ自身を鹿と間違えてのことか、意表を突くたいへん面白い光景だった。

僕はどういうわけかイノシシとは縁があるようでよく山を散歩していては彼らに遭遇したものだ。次の写真は芦屋のロックガーデンを登り詰めたところで出会ったはぐれイノシシだった。完全に成長した巨体だったけれど少しも暴力的な感じはしなかったので、連れのカナダ人女性ともども我らの昼食を分け合ってひと時を過ごした。

このロックガーデンのイノシシはまた別の機会に今度は10頭近い大家族で移動していたのに遭遇したことがある。細い山道のことなのでこの真正面での出会いはお互いに驚きだったようだ。こちらは二人だったけど相手は10頭ほどの大所帯だ、それでも驚いて山から地響きを立てて降りてきたのが急ブレーキをかけて立ち止まったのだから面白い。とてもすれ違えるような山道ではなかったから、僕たちは斜め後ろの大木の陰に後退しafter youと声をかけて道を譲った。すると彼らは素直にその道を駆け降りて行ってなんの騒ぎにもならなかった。しかし彼らを写真に収める余裕はなかった。それが今思えば残念ではある。

 

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