まじ卍

生活の中で気が付いたことを書いています。

まどいせん

2024-08-06 | なるほど
昨日、キャンプリーダーによるアトラクションを見てきた。
若者たちが舞台の上から客席に向かって
キャンプファイヤーのイメージの中で
いろいろなスタンツ(寸劇、出し物)を見せて
観客たちを巻き込みながら楽しませてくれた。
自身も若い頃にはボーイスカウトに入っていた経験もあり
ほとんどよく知っている内容であり、
もう何十年もこういう活動から身を引いているというのに
自然とつられて口が動き始めて
気が付けばキャンプリーダーと同じ目線で楽しんでいて
我ながら自身に驚かされたことだ。

ドヴォルザークの「家路」の曲に合わせた「遠き山に日は落ちて」では

遠き山に 日は落ちて
星は空を ちりばめぬ
今日の業(わざ)を なし終えて
心軽く 安らえば
風は涼し この夕べ
いざや 楽し まどいせん
まどいせん

と歌うが、「まどいせん」ってなんだ?
その場にいたキャンプリーダーに尋ねてみたが
「知らない」「知らない」の回答だった。

自身が現役でこの歌を歌っていた時には調べる術もなかったが
今はスマホがあるからすぐにその場で調べられる。
「まどい」とは円居・団居だそうで、
車座になって囲炉裏や火を囲む愉しい場所という意味だと判明。
50年前から分からなかったことが一瞬にして分かったのだが
どうしてキャンプリーダーの若者たちは知らなかったのだろうか?
そのように歌うものとしてしか考えておらず
「まどいせん」って何だ?という疑問を持たないのだろうか。
スマホは便利だけれど「調べたい」という疑問がなければ教えてくれない。

調べたいと思ってもスマホがなかった時代と
スマホがあっても疑問に思わない時代とのギャップを考えると
子どもの頃、家の仕事のお手伝いが忙しくて
単語カードをめくりめくりしながら配達をさせられた父と
勉強時間も文具用品もあるのにいっこうに勉強をしなかった自分のように
パラドクス(矛盾)のようなことだと感じた。

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