まじ卍

生活の中で気が付いたことを書いています。

頭がいい人

2024-07-26 | 考え方
というよりは、頭が良すぎる人っている。
成績が重視される学校教育では、頭がいいのがいいとされてきたが
社会で生きていく上に於いて必ずしも頭が良くなければならないということはない。
IQの高い人が頭がいいということだけど、
良すぎることで社会生活に不適合となる場合がある。
人の話も1を聞いて10を分かるというように理解力があるが、
誰しも自分を標準として考えてしまうために、
自分よりも理解力が劣る人に対していちいち説明するのが面倒になる。
すでに自分の中だけで完結してしまい、周りから浮いた状態に陥りやすい。
そういう人ほどプライドも高くなり、失敗したくない衝動から
ややこしい根回などもせずに進めるから、
いくら正しいことをしていても理解が得られない。
理解者が一人でもあれば代弁もしてくれそうだが、見つからず孤独状態となる。
結果的に社会に不適合となり、誰も付いてこないだけでなく、
細かく説明することも飛ばしてしまうので、パワハラなどと受け止められてしまう。

かつて仕事でIQの高い人とも低い人とも関わったことがある。
私からある提案をすると、低い人は出来もしないのに「やったことがある」と言って
やってみては失敗しやってみては失敗しを繰り返しながら成功にたどり着く。
ところがIQの高い人は、やりもせずに頭の中で「うまくいかない」と判断し
結局なにもしないまま成功にもたどり着けなかった。
その時に必ずしもIQの高い人がいいのではないと理解した。

私なんかは頭の回転が悪く、人から言われたことに半日経ってから気付くことがあり、
あの時に馬鹿にされていたんだと後になってから気付き、後悔することも少なくないが
逆に考えれば、小泉首相がのちの安倍首相に言っていた「鈍感力」のように
私にはこの鈍感力のおかげで余分な神経を使わずに済んでいて
比較的ストレスを溜めにくい性格であるのかもしれない。

いい政治家

2024-07-25 | 考え方
いい政治家ってどういうことだろうか?いつもそんなことを考えてしまう。
市民や国民の声を聞いて、それらを実現するために尽力してくれる人なのだが、
そもそもそんな人っているんだろうか?

ふつうに仕事をしていれば、会社員だって自営業だってそう簡単には仕事をやめられない。
今している仕事に精を出して一生懸命取り組んでいる仕事を突然辞めて、
通るか通らないか分からないような選挙に立候補することのリスクを考えれば、
たいていの人は立候補を選ばず、今の安定した仕事を続ける。家族があれば尚更のこと。
それを横にやって他人のために尽力しようとする人ってどんな人なのだろうか?
スーパーボランティアと言われるおばたのおじいさんのように
震災や行方不明の子どもがあれば、何を置いてでも助けに行くような善人もいるが、
果たして家族の人たちはどう思っているのだろうかと考えてしまう。
いい人すぎる」と評価された私たち夫婦でさえも、到底出来ないことである。

一方で悪いことをする政治家がいる。
政治家になればどれほどの利権が集まってくるのか、
自分の中の悪魔がささやくようなチャンスがめぐってくるのか、
そういう理由でせっかく勝ち取った政治家の席を掛けてまでやってしまう人も出てくる。
またパワハラ事件を起こす政治家もあるが、
そういう人に限っていい仕事をしてくれる評判のいい政治家が目立つ。
前にテレビでオリンピック選手を特集していて、
それまでの大会で負けた時にずっと泣いていたという話を聞いて、
大成する人はやはり負けた時の落ち込みが大きいことを学んだことがある。
それと同様にいい仕事をしてくれる政治家ほどうまくいかない時の苛立も大きく、
感情を抑えられずパワハラに至ってしまうのではないだろうか?
市民や国民の話も聞かない人もあるが、聞くばかりで何もしない政治家も困る。
それなりにいい政治を期待してるんだから、パワハラは仕方のないことなのかもしれない。
とはいえパワハラを受ける人のことを考えれば、許される理由はない。
パワハラを許さないのであれば、
別目立った活躍もしないような政治家でも良しとするしかないのかもしれない。
品行方正でいい政治もしてくれる100点満点の政治家を求めるには
どうも無理があるような気がしてならない。

福島県5泊6日の旅⑯

2024-07-24 | 旅行記
朝食バイキングでは昨日の群がっていた豚の角煮を楽しみにしていたがなかった。
朝食も少なめにしていたが、妻が突然「食べられなくなった」と言い出し、
妻の分まで食べることになってしまった。
食後は送迎車の時間まで三度寝に入る。
これまでの旅の疲れが溜まってきたせいかよく眠れた。
これまでは昼夜逆転現象もあったが昨夜からは正常化している。
それにしてもずっと規則正しく眠れている妻には感心させられる。
送迎車は昨日訪れた切湯の前を通り過ぎる時に少し興奮気味になったが、
私たち以外の乗車している客からは少し浮いていた。
そうこうしているうちに飯坂温泉駅に到着した。

   

飯坂温泉駅では10時ちょうど発に乗らなければ福島駅発の新幹線に間に合わない。
せっかく指定席を取り直したのが水の泡となってしまう。
少し渋滞もしたので不安だったが、10時発の福島交通線に乗り、
福島駅からは予約していた指定席に座り、東京経由で帰阪した。
福島交通線、阿武隈急行線ホームから改札口を通らず、直接JRホームに入る時の
証明書として(写真:上右)この案内用紙が必要だった。

   

今回の旅行は5泊6日と久しぶりに長期になった。
自身の持病が悪化してきており、あと何回こんな長期旅行が出来るだろうか?
という思いから突然に計画した。
今回の温泉と比較すると、早戸温泉が1番、岳温泉が2番、会津若松の富士の湯が3番と
飯坂温泉の評価が一番低いと感じたけれどなかなかいい温泉だった。
出来ることなら岳温泉の共同浴場にも入浴しておきたかった。
全体的にはどの温泉もレベルが高かったように思う。
中でもつるの湯温泉が特にいい時間を過ごしたと感じているだけに
他の評価が下がってしまい、2日続けてのバイキングには少し飽きてきた。
また会津若松で自転車で訪れた「さざえ堂」にも感動させられた。
それにしても妻と旅行に来ると本当に楽しい。とにかく気を遣わない関係がいい。
それでも無理をさせていないか、負担になっていないかは気に掛けながらも気が付けば、
知らぬ間にいろんなことをしてくれている。これはもう感謝しかない。
そろそろ次は青春18きっぷの時期なので、これから旅先を考える時期にきている。
それにしても昨今は日本全国どこに行っても暑いから行先に苦戦している。
今度もインバウンド客に会わない旅がいいなあ。

福島県5泊6日の旅⑮

2024-07-23 | 旅行記
   

切湯は、摺上川沿いに階段を降りた先にあり、途中にある小屋で
自販機で入浴券200円を購入して管理人さんに渡して入る。
湯温が45〜6℃と書いてあり、心配していると管理人さんは
「男湯には優しいおじさんが2人入ってるから、事情を説明して水で埋めたらいい。
女風呂は誰も入っていないから水で埋めて、出る時に止めておけばいい」と教えて下さった。



男湯には2人入っておられ、管理人から「優しいおじさんがいる」と聞いてきたと言うと
大笑いをして「熱ければ水で埋めて、出る時に止めておけばいい。」と優しく教わった。
「観光地なんだから観光客に優しくするのは当たり前。水を埋めるなと怒る気が知れない。
温いのは入られるけど熱いのは僕らでも入れない」と陽気に説明して下さった。
浴室内には湯船があるだけのシンプルなつくりで、あとは桶があるくらい。
湯船はすでに適温になっており、すぐに入れたが、
妻の方は熱すぎてなかなか入れなかったらしい。
湯船の隅にホースの水をしばらく投入して、やっと入れたらしい。
源泉を少し手で掬って飲んでみようとしたが、熱くてとても触れず、
「そらそうなるわなあ」という感じだった。

   

お風呂からあがると後から後から汗が吹き出してきて、
シャツを通して服までびしょびしょになってしまい、入浴した意味がなくなった。
妻は日差しが暑いのもあって、やや熱中症気味になっている。
これ以上の散歩は無理と判断し、寄り道をせずにホテルに戻り、自室のクーラーで涼む。
少しだったが飯坂温泉を堪能した。少し眠った後、夕食バイキングに向かう。

   

昨夜の後悔から少なめにしたつもりだったがバイキングはつい食べすぎてしまう。
夕食後、一服してからホテルのお風呂に入る。
切湯のような高温ということもなく、ほとんど特色もクセもない温泉に入りながら、
ここに宿泊されるほとんどのお客らは、このホテルだけですべて完結されるのだが、
これではわざわざ飯坂温泉まで来る意味があるのだろうか?ということが頭をよぎった。
外湯に入り、地元の方々と会話を楽しみ、激アツの温泉に入ってこそ、
飯坂温泉に来た値打ちがあるように思える。
今回の旅ではインバウンド客に遭遇しなかったのは良かったが、
みんな温泉の愉しさが分からないままにホテルのお風呂に入り、
バイキング料理を食べて帰るだけでは。わざわざ温泉地まで足を運ぶ意味がない。
インバウンド客の方がむしろ旅の愉しみ方を知っているからこそ
こういう宿には来ないのかもしれない。
昨夜の湯の花をゴミだと思って文句を言ってた御婦人をはじめ、
日本人観光客の知識不足や工夫不足に頭を悩ませる結果となった。
福島県の人と話をしていて思うのは、おもしろい話をする人もいるが、オチがない。
大阪ではオチの無い話は、しない方がいいとされており、
オチを付けるためには、多少話を盛っても構わない。
盛り過ぎて自分でも信憑性に欠けて不安見なる時は「知らんけど」と付けて誤魔化す。
そのせいもあって「それで?」とオチを求めている自分を感じていた。
入浴後は、テレビを点けることもなく眠ってしまった。
翌朝、5時に起きたが二度寝して6時に起きて風呂に行く。
昔ながらの目盛式の大きな体重計に乗るが、目盛りが低い位置で見えず、
知らないおじさんに読んでもらう。
いつもの体重だったが、計りから降りてみると1kg減らしてあり、
それ見越して教えて下さったのかどうか分からず、不明。
女風呂にはデジタル式の体重計もあったらしい。
お風呂から上がる頃には、誰もいなくなり浴槽を独り占め状態だった。

福島県5泊6日の旅⑭

2024-07-22 | 旅行記
   

飯坂温泉駅に着くと、送迎車が迎えに来て下さった。
宿までは車ならそれほど離れてはいないけれど
温泉街からは摺上川を挟んだ対岸の川沿いにあり、
歩いて行くには少し離れている。
飯坂温泉には9カ所の共同浴場(外湯)があり、
せっかく来たのだから外湯や温泉街を訪れてみたい。

   

今日の宿泊先の飯坂叶や(伊藤園ホテルズ)にてチェックイン手続きを済ませると、
昨日同様に夕食までの時間を利用して外出することにした。
フロントは次々と到着された客のチェックイン手続きで込み合っていたため
ホテルの外に待機していた送迎車の運転手に地図と近道を教わり、
摺上川沿いの西根堰(にしねせき)遊歩道を進む。
帰宅後知ったことだけど、この西根堰には歴史があり、
今から400年前の江戸時代初期に作られた農業用の用水路で
できるだけ遠くまで用水を運び農地を増やすため勾配を緩くつくる必要があり、
これには高い測量技術と今の土木技術にも劣らない高度な技術が用いられています。
江戸時代初期の農業土木技術の系譜が残っており、
地域学習として小学校の授業に活用されていることが評価され、
2010年度に土木学会選奨土木遺産に認定されている貴重な土木遺産だそうです。

途中には「鼻毛の隧道」と呼ばれる隧道があり、
鼻の穴に似た短いトンネルで、草や木の根のように垂れている様子から
この地を「鼻毛」と呼ぶようになったといわれており、
トンネルの 柔らかいところは、「つるはし」 で、
硬いところは、「のみ」と「かなづち」で掘ったようです。

   

こういう林の中を歩くのは涼しくて気持ちがいいが、やはりクマに出会わないか不安になる。
さすがにこれだけ開けた所だからクマに遭遇する心配はない。
もしもクマが出てたら街全体がパニック状態になっているはずだ。
西根堰から一般道に出て少し歩くと、摺上川の端に「切湯」という小さな外湯を見つけた。
飯坂温泉では鯖湖湯や波来湯などが有名だが、ほかにも共同浴場(外湯)として
導専の湯、大門の湯、八幡の湯、十綱の湯、仙気の湯、天王寺穴原湯などがある。
この日はとにかく暑く、とても温泉街までにはたどり着けそうにないので
この「切湯」に入浴することにした。