まじ卍

生活の中で気が付いたことを書いています。

福島県5泊6日の旅⑬

2024-07-21 | 旅行記
翌朝は開始時間の5時から入浴に行く。一番風呂のつもりだったが
すでに湯上がりの客もあり、「いったい何時から入ってるんだ」と思った。
つるの湯温泉は特別に素晴らしい温泉だったが、ここのお湯も負けていない。
単純酸性泉で、毎週月曜日には源泉を清掃されるらしく、
溜まっていた硫黄成分が一気に流れるミルキーデイという日があるらしい。


               ※オクラの器が二重になっているのは2人分取ったため。
朝食の時間がきた。
昨日の夕食バイキングで少し調子に乗って食べ過ぎたのかお腹が苦しい。
というのに朝食バイキングのため、さらについ取りすぎてしまった。
朝からお粥の人もあるかと思えば、ご飯を2杯も食べる兵もいた。
私たち夫婦も若い時は、よく食べたが、その頃に比べると
初老となった今は三分の一以下になっている。
朝食後、送迎車の時間まで2時間以上もある。
とにかく退屈で、私は、2回眠った。
送迎車は二本松駅まで15分くらいで着いた。下り道だったので早かったのだろうか。
二本松駅では「福島行きの列車は踏切確認のため9分遅れている。」と構内放送が入った。
それを聞いて駅員に「運休しないのか」と詰め寄っている老夫婦がいた。
新幹線に乗り遅れることを心配されているようで、
今度は郡山駅から新幹線に乗る言い出して、もっと遅くなるとたしなめられていた。
郡山方面の列車は12分遅れるらしい。

 

福島駅には結局13分遅れで到着した。ここで約3時間の待ち合わせ時間がある。
西口の案内所おススメのレトロ町散策とかレンタサイクルなどを考えていたが、
今晩の宿泊地の飯坂温泉に早く行って散策しようという話になる。
しかし翌朝は福島駅での乗り換え時間が短く、買物が出来ないため、
コラッセふくしまの物産館に見に行くことにした。
駅から少し離れているが広いのがありがたい。
小一時間掛けてゆっくりと商品を選び、クール宅急便で自宅へ送ることにした。
支払いを済ませ、宅急便手続きも終えて外へ出たところで妻が青くなった。
財布がないと言うのだ。
レジへと戻り尋ねるが見つからず、店員さんも探しく下さるも見つからず
焦りながら勧められた防犯センターに行く途中、
念のため別のカバンを確認したら見つかった。
旅行中に入れていないカバンの中に入れてあった。
ホッとした分、一気に疲れてしまいしばらく呆然となってしまった。
そこし落ち着いたら急にお腹が空いてきてた。

   

ちょうど物産館のレジ脇に冷やしラーメンコーナーがあり、
生まれて初の冷やしラーメンを体験することにした。
透き通ったスープに縮れ麺。スープには、氷が浮いている。
あっさりとした冷えたスープがめちゃめちゃ美味しい。
秘密のケンミンショーで見た時は、少しナメていたが、
今日のように暑い日には、ピッタリだ。クセになるのが分かる。
さらにもう少し買物をしてたら、福島駅での3時間は、
早めに飯坂温泉に行くことなく時間切れとなった。

   

ここから福島電鉄飯坂線に乗って飯坂温泉に向かう。
阿武隈電鉄線とは共通の改札口を通り、ホームの左側が阿武隈電鉄、
右側が福島電鉄になっている。阿武隈電鉄は、
東日本大震災の折に被災地に出張した時に、丸森駅へ行ったことがあった。
当時、「マル・マル・モリ・モリ」という歌が流行していたのを覚えているが、
あの頃よりも立派な車両になっていた。福島電鉄の車両も新型車両だった。

   

福島県5泊6日の旅⑫

2024-07-20 | 旅行記
二本松駅ではセブンイレブン前に送迎車が待っており、
乗せて頂いたが宿まで約25分もかかった。
本日宿泊するのは、あだたら高原岳温泉
伊藤園ホテルズの鏡が池碧山亭である。

   

チェックイン時に鍵2個と食事時間が記された夕食券、朝食券を受け取る。
カラオケや卓球が無料で楽しめるそうで、時間予約も訊かれたが
「使いません」と答えた。他にテーブルゲームや麻雀ルームもあった。
チェックインを済ませるとさっそく散歩に出かける。
この宿は温泉街から少し離れており、
到着から夕食までの時間を逃せばもう行けなくなってしまう。

   

先ずはホテルからすぐの鏡ヶ池公園を散歩する。
湖面が映えてめちゃめちゃ美しい。
特にホテルの全景が湖面に反射していて美しく撮影出来た。

   

そこから櫻坂を通ると、岳温泉足湯があり、その脇では源泉が出ている。
もう少し先に進むと正面に安達太良山が見え、岳の湯(外湯)があった。
温泉街は閑散としていてほとんど歩いていない。
みんな各ホテルで完結しているようだ。

   

それにしても昨日の早戸温泉も岳温泉街もインバウンド客がいないのがありがたい。
ホテルに戻り、温泉に入る。チェックイン客が一通り入った後でやや空いていた。
露天風呂に入ると湯の花がいっぱい浮かんでいる。
ここのお湯も柔らかく気持ちが良かったが、妻の話では女風呂の客らは
ゴミが浮いていると文句を言っている人たちばかりだったと言っていた。
おそらく温泉の不溶性成分が析出・沈殿した湯の花を知らないのであろう。

   

夕食の時間がやってきた。夕食会場に行くとすでに半数くらいの客が始めており、
うまく振り分けられていると感心したが、後から来た客らは(時間指定されているのに)
「年寄りはやっぱり食事に来るのも早いなあ」と感心されていた。
創作和食膳プラスハーフバイキングで飲み放題付き。
全体的には豚肉料理が美味しかった。気になったのは「たこ焼き」。
表面は油で揚げたような食感で中身もたこ焼きっぽくない。
大阪人としては、これはたこ焼きじゃないと言いたかった。
夕食後、一眠りしてから二度入浴した。

福島県5泊6日の旅⑪

2024-07-19 | 旅行記
会津若松駅に向かう途中、どこの駅だったか忘れたが
体臭の著しい二人組の男性が乗ってきた。車内は一気に悪臭となり、
すぐ隣に乗っていたグループは、後方車両へと移って行った。
私たち夫婦も一座席寄った。他の乗客らは一斉に窓を開けたが
3駅くらいで降りて行った。会津若松駅到着時にも残り香があった。
会津若松駅の一つ手前の七日町駅から車椅子に乗ったおばあさんと
支援者とみられる女性が乗ってきた。
おばあさんは立ち上がり、自分の足で乗り込むと座席についた。
支援者はすぐさま切符を見せに運転手の所へ行ったが、すぐに戻ってきた。
どうやら普段は鉄道を利用されないらしく、
降車時に切符を見せて降りることも知らないようであった。
会津若松駅の降りたホームにはエレベーターも無く、階段昇降機があったが
乗車前に駅員に連絡されていないらしく、駅員も待機していなかった。
これから呼びに行き、それから跨線橋を上がってと、時間もかかり大変なことだ。
おそらく支援者をされるような若い人にはJR離れが進んでいるのかして
そういう支援者の援助を受ける高齢者も大変なことだ。
私たちは乗り換え時間があるためいったん改札口を出て、
ピボットに寄ったり、美味しかった「こずゆ」を買ったりと慣れたものだ。
初日にも購入した「もち天」を購入した。

 

うるち米ともち米で作った草餅を水にぬらしながら真冬の寒さの中で凍らせて
乾燥させてつくる福島の郷土食をドーナツ生地で上げたお菓子で
かつて東日本大震災復興ボランティアに行った時に食べた
凍み天」を思い出した。
(この文章を書くのにあたり「凍み天」について調べていて
 苦労をされたことを知った。 ピボット福島店にも寄らせて頂いた。)
そして11時30分発の郡山行きに乗った。

   

到着した郡山駅では2時間ほどある。近隣で遊べる所を探したが、
東北のお伊勢さんと言われる開成山大神宮や郡山温泉もあるが、
ランチを食べることを考えると時間がない。
先ずは郡山駅から5分くらいのUSUI百貨店に向かう。
百貨店と言っても地方では閑散とした今にも潰れそうな所や
百貨店とは名ばかりの雑居ビルということもある。
どっちだろうか?と話しながら向うと立派な百貨店だった。
さっそく10階のレストラン街を目指してエレベーターを降りるが見当たらない。
あれっと思って進んで行くと片隅にレストランが1軒だけあった。
ここで「やられた」という気持ちになって地下の食品店の脇にあった
蕎麦処こまちに入店した。
私はけんちん汁、妻はめかぶとろろ蕎麦を頂く。どちらも美味かったが
私は蕎麦屋でうどん、蕎麦の風味の分からない妻が蕎麦というのはいかがなものか?

   

郡山駅まで戻っておみやげを見て福島行きの電車に乗り込むことにした。
一旦改札口を入ってすぐに、最終日の新幹線の列車変更が必要なことに気付き、
駅員に事情を話して改札口を出た。
当初は最終宿泊地へは最寄駅から歩いて移動するつもりであったが
出発直前に送迎してもらえることを知り、送りの時間に合わせることで
福島駅から購入していた新幹線には時間的に乗車出来ないことが判明したのだ。
みどりの窓口は混んでいて、一時は間に合うか心配になったが
駅員さんが機転を活かして対応して下さった。
やがて福島行きの普通列車は二本松駅に到着した。


福島県5泊6日の旅⑩

2024-07-18 | 旅行記
昼間のほとんどを寝て過ごしたおかげで夜は眠れず、ずっと本を読む。
昼食後すぐに寝たのでしばらく胃もたれがあったけれど、
これほど起きていれば胃もたれすることもないと、ポジティブに考えて過ごす。
一度寝た妻が夜中2時頃に目が覚め、もう一度寝たのを見て、電気を消して横になる。
気付けばもう5時5分前になっていた。
妻がまだすやすや寝ているので起こさないように一番風呂に行く。
一晩寝たんだからと全身を洗っていると、すぐにおじいさんがやってきて
サッと身体を流すとチャポンと浸かり、一番風呂の先を越された。
「クソっ」と思ったが負けてやることにした。部屋に戻ると妻が起きていた。

   

朝食は、パックご飯と豚汁、高田納豆、いとこからもらった廣島牡蠣の土手焼きの缶詰と
会津名物の雪見漬という甘漬納豆。
すべて美味しいのだが、雪見漬は味噌味の付いた納豆で、塩分が15gもあり、強い。
東北地方特有の保存食のためと思われるが、塩分制限を強いられる私にはつらく、
納豆に振りかけてもしょっぱいため持ち帰ることにしたが、さすがにしばらくは喉が渇いた。

  

荷物を片付け、早戸駅9時発に間に合うように送ってもらう。
早戸駅に着くと小さな駅舎があるだけの無人駅で只見川が美しい。
宿でもさんざん撮影したというのに、つい撮影してしまう。
それにしても早戸温泉はいい宿であった。温泉でカサカサ肌も治ってしまうし
キッチンがきれいな自炊宿は類を見ない。4年前に建て替えたそうだ。
駅の西方向に1台の観光バスが停まった。どうやらそこが霧幻峡の渡しの乗り場らしい。
私たちは乗れなかったが、只見川を堪能したので残念には思わない。

   ※望遠で撮影

残念だったのは、昨日の日帰り温泉から部屋に戻った際に洗面所の排水溝に妻が
100円を落としてしまい、時間を掛けて頑張ったが取れなかったことくらいだろう。



やがてキハE120系2両編成の会津若松行きの列車が到着した。

福島県5泊6日の旅⑨

2024-07-17 | 旅行記
お風呂から上がり、併設のお食事処でラーメンを頂く。
妻はラーメン、私はからみそラーメンを注文した。
妻のラーメンはタンメンのようなもので味も薄くハーフサイズ。
私のラーメンは炒めた野菜も載っていてかなり美味かった。
つるの湯では極上の温泉に浸かり、一休みした後、美味しいラーメンを食べて帰る
日帰り温泉3時間コースというのがあり、10時の開店に合わせて来られるのは分かる。
福島県だから大阪からは二度と来られないかもしれない。
せめて和歌山県の串本か新宮辺りにでもあれば・・・と思う。

   

私たちは他にすることもないので、部屋に戻って四度寝に入った。
目覚めるともう5時になっている。
食べてすぐに眠ったせいか胃がもたれており、雨も上がったので少し散歩をすることにした。
散歩と言っても大したことは出来ない。山に入ってクマに遭遇したくないから、
川沿いを少し歩く。外履き用のサンダル は地面を拾うので砂利道はつらい。
それでも大した道のりじゃないので我慢して歩くと
霧幻峡の霧が立ち昇り、幻想的な風景に見取られる。
お食事処のとなりにはログハウスのつるのIRORIカフェがあり、
そこでのランチでもよかったなあ。

   

再び日帰り温泉に入浴すると、仕事帰りの筋肉質のおじいさんたちが次々と来られた。
みなさん山の仕事をされたあとのお風呂なのだろうか?
パチンコ屋も何もない山の中、お健全なことである。
私たちももう朝から何度も温泉に入り、堪能しているため
ただただ浸かるのみで上り、無料の冷水を頂く。美味い。
妻はカップアイスのほか赤カボチャ玉羊かん、うどのたまり漬け、追加用のパックご飯
を買っていた。

   ※こずゆ

部屋に戻るといつの間にか五度眠に入っていて、目覚めればもう7時になっている。
夕食は野菜炒めと高田納豆、こづゆ、のっけてガーリック辛みそ味とパックご飯。
これまでも何度か自炊宿を経験していることもあって、手際よくサッと料理をしてくれる。
ここのキッチンはどこよりも清潔なので気持ちよく料理出来ると喜んでくれている。
食後、もう一度お風呂に入った。