ムジカ公式ブログ MUSICA Official weblog

オーディオと音楽とすこしマニアック。 MUSICA are a new Hi-Fi brand from Japan.

もうすぐ新製品発表??vol.4

2015-08-19 | 雷鳥 Raicho
『もうすぐ新製品発表??vol.3』の続きです。

最後に『スイッチング電源は良くない』です。

スイッチング電源とは安定化電源の方式の1つです。

安定化電源とは電圧を一定に保つ電源です。

例えば、

ここに100Vの電球があるとします。

この電球の明るさを1/4にするとします。

1つの方法として、電圧を50Vにします。

P=V×V/Rですので

電球に供給される電力が半分になり、明るさも半分になります。

もうひとつの方法として

1秒点灯して、1秒消灯します。

これも長い目で見れば明るさが半分になったと言えます。

0.00001秒点灯して、0.00001秒消灯した場合

人間の目には半分の明るさに見えます。

このように高速でスイッチを入れたり、切ったりするような動作を繰り返し

規定の電圧にする電源をスイッチング電源といいます。

ところで、

昔、電子レンジの電源を入れると、

部屋が一瞬暗くなると感じたことはありませんか?

電子レンジの突入電流によって、

一瞬電源電圧が低下したことで起きる現象です。

100Vの電源が95V位になることもあります。

電子レンジを1秒に1回づつ電源を入り切りすると

部屋の明かりは常にチラチラしている・・・かもしれません。

このチラチラが電源ノイズです。

ところが、

最近のスイッチング電源は突入電流が発生しない工夫がされており

100W以下の小型のスイッチング電源ではこれらのノイズは

まずありません。

また、出力にノイズが乗るという方がありますが、

負荷回路に適切なフィルターを使用すればまったく問題ありません。

DCアダプターにはスイッチング電源が使用されることが多いのですが、

電源部がオーディオ機器と離れている構造は

電源部で発生するノイズを音楽信号を扱う回路から遠ざけるという意味では

まったく理にかなっています。

ノイズを撒き散らすスイッチング電源という印象は

そろそろ過去のものなのです。

次回に続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする