JBL A120の秘密・・・ vol.4

『JBL　A120の秘密・・・　vol.3』の続きです。

JBLの1本1万円のスピーカーA１２０が中低域がすっきりしている秘密を考えています。



ネットワークには特に秘密はなさそうです。

外観からはお手上げなので

メーカーのウェブサイトから低音に関する特徴を抜き出して考えてみましょう。



『キャビネット縦板の共振、たわみを防ぐ窓枠形状の内部ブレーシングが施されたMDF製キャビネット。

低域レスポンスを改善し、ウーファーユニットの高い応答性を余すことなく活かしています。』

ブレーシングが施されたMDF製キャビネットは珍しいものではありません。

MDFとは細かく砕いた木を固めたもので、

木材の代用品として使われています。

かつては安物スピーカーに使われるものという認識でしたが

最近では高密度のMDFもあり、むしろ木材より重量があることも。

また、木材内部にある『す』（空洞部分）を嫌い、

左右２つのスピーカーの特性を揃えるために

高級スピーカーでもあえてMDFを使用することもあります。

とはいうものの、これが中低域がすっきりしている秘密とは考えにくいです。

『回折効果を最小化するためにエッジ部を丸めたキャビネット構造により、

鮮明なサウンドイメージ、活き活きとした3Dサウンドステージをもたらします。』

これはエンクロージャーの両側が大きくRがついているということですが、

これは１９８０年代に三菱が行ったのが最初ではないかと思います。

個人的には小型スピーカーではあまりご利益はないのではないかと思いますので

主に上位モデルで言えることだと思います。

『ポートノイズを抑え、自然な低域レスポンスを果たすエアフロー形状のバスレフポートを採用し、

ポートを背面に装備することで、リスニングポジションにおけるS/N比の改善を果たしています。』

これは、正面にバスレフポートがあると

漏れ出した中域の一部が耳につくので後ろ側にポートを設置したとのことですが、

後ろにポートがあるスピーカーは後ろ面の壁までの距離を多めにとる必要があり、

使いにくいスピーカーになっていることが多いのです。

次回に続きます。




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当社アウトレットモールでのお買い物が簡単にできるようになりました。

多数のアウトレット品を出しましたのでご覧ください。