心がスーッとなるブッダの言葉 (成美文庫) アルボムッレ スマナサーラ 成美堂出版 2008-11-05 売り上げランキング : 13673 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
占いか何かで読んだんだけど、今年山羊座は哲学書を読むといいらしい。
いきなりあまり馴染みのない西洋哲学はとてもじゃないが読めないので
さしあたりもうちょっと身近な東洋哲学を読むことにしたら本書が目に入った。
本書の著者はアルボムッレ・スマナサーラというスリランカ仏教界の長老。
ところで、スリランカの仏教はテーラワーダ仏教(南伝仏教)といい、
大乗仏教(北伝仏教)の日本とは違い、ブッダの教えをそのまま伝えているらしい。
本書では「クールで合理的な初期仏教が教える幸せへの道」と副題がついており
以下5章に渡って「ブッダのクールで明快な教え」を説いている。
1.「悩み」の核心
2. よりよく生きる
3. 人のつながり
4. 働くということ
5. 幸せへの道
本書のトーンは確かにクールで理知的で、そのためかどちらかというと
暗く湿った「無常感」のイメージ全開。
以前このブログでも取り上げたことがある唯識の岡野先生が言っていた
「仏教ほど人間を信頼した希望のある考え方はない」という言葉を思い出し
本書のトーンはちょっと無視しつつ、言葉の本質のみに意識を集中して読む。
頭のどこかでこれは大事と思っていたことを改めて言葉にされているのをみると
いきなり視力がよくなったかのように物事がはっきりしてくる気がするから不思議。
そのときの心理状態によって心に響く言葉とか、気にとめておきたい言葉って
変わると思うけど、今回わたしがピックアップしたいのは以下の4つ。
人気者になるための方法として紹介されていたものですが
普通の人間関係においても良好な関係が築けるコツだと思う4つの言葉。
・ダーナ(布施)・・・いろいろ自分にできるやり方で人を助けること
・ペィヤワッジャ(愛語)・・・よく考えて相手を傷つけないよう言葉を選んで話すこと
・アッタチャリヤー(利行)・・・人の役に立つ人間になること
・サマーナッタター(同事)・・・平等であること
がんばるぞ!